紙の遅延証明書は今でも必要なの?

僕は通勤に電車を使っていますが、事故やお客様トラブルなんかで遅れます。日本の電車は時間に正確とか言われていますが、それなりの頻度で電車が遅れているので、ラッシュ時間帯は言われているほど正確じゃないんだけどな、なんて思っています。もっとも海外に比べればメチャクチャ正確なのは間違いないですけど。

そこで電車が遅れた時のお馴染みといえば遅延証明書。今でも駅で遅延証明書を貰おうと人だかりやら行列なんかが出来たりします。その昔、今みたいにWEBが発達していなかった時代では遅延証明書って重要だったと思うんですね。

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電車遅延のせいで職場に到着するのが始業時間を過ぎてしまった時に、何らかの形で遅れた理由を証明する必要があったので遅延証明書は必需品でした。

しかし、最近では鉄道各社は遅延証明書をWEBで発行していますし、各社が発行している遅延証明書を表示することが出来るスマホのアプリもありますし、電車の運行状況をおしらせするWEBサイトもあるので電車の遅延を証明することは紙の遅延証明書以外にも多数ある状況になっています。

そんな状況にも関わらず、今でも遅延証明書を貰おうと人が集まってくるのには何か理由があるのでしょうか。

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思いつくのが、会社が遅延証明書を要求するというケースです。電車遅延で遅れる場合は、必ず鉄道各社が発行する遅延証明書を駅で貰わなければならない、というルールです。紙の遅延証明書があれば遅刻も不問に付す、黄門様の印籠みたいな扱いをしている会社です。様々なケースがあるので一概には言えませんが、労務管理の観点から見ても遅延が証明できるものであれば紙の遅延証明書である必要性は無いはずです。

昔はそれしか無かったので仕方ありませんが、今では確認する手段がいくつもある中で、紙にこだわった従来の確認手段はナンセンスだと思うのですが、そう思わない会社がまだまだ多いんだなと感じます。

「昔はこうだったから、それでいい」と思考停止するのではなく、世の中の変化に応じて社内のルールも少しづつ変えていかないといけないんだなと、環境適応能力が求められる時代になったんだなと日常の風景の中で感じる今日この頃でした。

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