今年も情報処理技術者試験の募集が始まっていますね。インターネットで申し込みの場合、申込期限は2月26日の20時までですので、受験を考えている人は早めに申し込みをしましょう。
早く申し込んだ方が覚悟が決まって早く勉強をスタートできますよ。
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目次
情報処理試験で大きく変わった2つのポイント
さて、今回の情報処理試験からは大きく変わったのは受験手数料が従来の5,100円から5,700円に値上がりしたこと、そして情報セキュリティマネジメント試験という新区分が追加されたことの2点です。
受験手数料の増加はわずか600円とはいえ、その背景を考えると深刻な状況が伺えます。試験応募者の推移を見ていると平成22年、23年頃をピークに年々減少しており、従来の受験料では試験の運営コストをまかないきれなくなったと考えられます。
情報処理試験を受ける人が少なくなってきているということは、大きな視点で考えると情報処理の仕事に従事する人が少なくなってきていると考えることができます。
今やITは国の力を左右する重要なインフラ技術となっていますが、そのITに関わる人が少なくなってきているということは国の技術力低下にも繋がることになります。
情報処理試験の受験料値上げは単なる試験離れだけでなく、IT後進国になる恐れをはらんでいる日本の深刻な状況を映しています。
もう一つ情報セキュリティマネジメント試験が追加されました。セキュリティに関しては情報セキュリティスペシャリストという資格がこれまでもありましたが、セキュリティスペシャリストがどちらかと言うと、セキュリティに関する技術力を問われる試験であるのに対し、セキュリティマネジメントは組織でのセキュリティに関する取組方法などが問われる試験のようです。
昨今の標的型攻撃などの増加によって、技術的な対策だけでは防ぎきれなくなっており、組織的な取り組みが重要視されている時代背景を踏まえての新区分設立となるようです。
今回はシステム監査技術者試験を受けることにしました
さて、そんな変化があった2017年春の情報処理試験ですが、僕は初めてシステム監査技術者試験を受けることにしました。
受験する以上はセキュリティスペシャリスト、プロジェクトマネージャーに続いて一発合格を目指しますが、今回はこれまでとちょっと様子が違い、一筋縄にはいかないであろうと感じています。
システム監査試験の難しいところ
試験を申し込むにあたって、昨年度の午前2、午後1を一通り解いてみたのですが、用語が難しかったり、問われているレベル感がわからなかったりと、全くもってわからない状態でした。
これまでの試験は難しかったけど何とかできそうな手応えを感じたものですが、今回はちょっと勝手が違うという感じです。
なぜこんなに難しさを感じたのかと、自分なりに考えてみました。
1.監査の実務経験がない
まず1つ目はこれまで監査の仕事をしたことがない、ということです。
セキュリティスペシャリストやプロジェクトマネージャーの時は普段の業務で経験していることをそのまま活かせば良かったので、足りない知識を補充し、試験の解き方を覚えるだけでそこそこやれたのですが、そもそも実務経験が無い試験を受けるのでどこからやれば良いのかすらわからないところに難しさを感じました。
2.システム監査を行う人の視点を持てない
そして2つ目がシステム監査を行う人の視点を持つことが難しいことです。
システム監査は第三者の視点で行うことが重要なポイントですが、実務経験がないことからシステム監査をどのような視点で行えばよいのかの感度がわからず、システム監査人の目線に合わせることが難しいと感じています。今から4月までに実務経験を積むことは無理なので、過去問やテキストなどからシステム監査人とはこうあるべき、という自分なりの姿をしっかりとイメージできるかどうかが問われそうです。
3.知識がない。
最後の3つ目は、そもそも知識がないことで、1からインプットが必要なことです。
当然実務経験がないものだから、知識不足は明らかで、試験に登場する用語が意味不明なケースが多々あります。つまり試験勉強するにあたって相当量のインプットをしないといけません。
これから
ということで、今回の試験は基礎力がないので、従来の試験の様にアウトプット重視のやり方では撃沈する恐れがあるので、時間をかけてインプットするプロセスをしっかり踏まないとヤバいことになるぞ、と今から戦々恐々としています。
まだ試験まで2カ月半近くあるので、しっかりと計画を立てて、最後まであきらめずに、新しい知識を得られることを楽しみながら試験に挑みたいと思います。
PS.ちなみにまず購入したのが、プロマネ試験でお世話になった翔泳社のうかる!シリーズのテキスト。章ごとに過去問がたくさん掲載されているので、これ一冊だけでかなりの問題量はこなせるのではないでしょうか。