ちょっと前にアメリカの5大テック企業であるApple、Alphabet、Microsoft、Amazon、Facebookの時価総額、売上、利益、売上構造などをまとめたチャートの記事を見かけました。興味深いものがあったのでシェアします。
この記事のソースはこちらになります。
Chart: Here’s How 5 Tech Giants Make Their Billions
まずはチャートをご覧下さい。
目次
チャートから見えてくること。
Appleはハードウェアで稼いでいること、Alphabet、Facebookが広告収入への依存度がかなり高いこと、Microsoftは全方位戦略で万遍ない収益構造になっていること、AmazonはAWSの売上が思ったより少ないなどなど。身近なサービスを提供している各社ですが、普通にサービスを使っているだけでは見えてこない事業構造が見えてなかなか面白いチャートでした。
時価総額の順位
先のチャートの中にMarket Capという項目があったと思いますが、時価総額の意味です。時価総額の大きい順番に並べたのが以下の表になります。
画像出典:VisualCapitalist
こちらの表からもわかるとおり、Appleがダントツの一位です。しかもハードウェアを主要事業としているところが他のテック企業に対して大きな特徴です。
利益額と利益率
最初のチャートの中に記載があるRevenueが売上、Earningsが利益となります。利益%売上が利益率となりますが、それらを表にしたのが以下の表になります。
画像出典:VisualCapitalist
こちらの表を見ると、利益額もAppleが一位です。他のテック企業4社の利益とほぼ同じだけの利益を稼いでいるところからもAppleの稼ぐ力の凄さが見えてきます。高品質なモノづくり、ブランド戦略などで顧客のロイヤリティの高さなどがAppleの稼ぐ力の源泉となっているのでしょうか。
もう一社驚くべき数値なのがFacebook。こちらは利益率という点ではAppleをも上回る36%という驚異的な数値をたたき出しています。
Facebookはプラットフォームをビジネスです。プラットフォーム参加者が投稿するコンテンツがFacebook自体の価値を作っているというビジネスモデルなので、プラットフォームの改善に注力することで効率良く利益を上げることができる仕組みとなっていることが要因と考えられます。
Amazonはオンラインショッピングで相当稼いでいるように見えますが、利益率はかなり低いのがわかります。Prime会員向けのサービスが手厚いことで有名ですが、この価格でここまでやっていいの?と思うぐらいのサービスなので利益を出すことよりも顧客満足度を高めることに注力しているのかもしれません。
これらはあくまで数値から勝手に推測しているだけですが、こういった推測をあれこれするだけでも楽しいですね。