現在のスマートフォンのOSシェアを調べてみたら、予想通り、Androidが圧倒的に強くて84.6%、iOSは11.6%とこの2強で市場の96.2%を占めています。そして第3のOSとしてWindowsPhoneが2.7%、BlackBerryとその他のOSを足しても1%にも満たない状態となっています。
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しかしこのような全体のシェアからするとごく僅かではありますが、市場4番目のシェア獲得を巡ってOSの種類が増えてきており、新たなる戦いが始まっています。そこで初めに昨年末から今年にかけて発売された新OS搭載端末を見てみましょう。
目次
FireFox phone Fx0
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au自身もギーク向け端末と公言している通り、スマホマニア向けの端末です。スケルトンボティがメカニカルでかっこいいですが、動作するアプリに限りがあり、拡張性が不安な所です。
Ubuntu Phone Aquaris E4.5
LinuxベースのUbunt Phoneも発売されました。こちらも今のところ拡張性に難ありです。
Tizen phone Z1
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Samsungが発売したTizenOSを搭載したスマートフォン。まずは手始めにインドで発売されましたが、Androidno劣悪なコピー、という評価がなされ苦戦している模様です。
第4のOS争いが活発化した理由
ハードウェアベンダーの立場で考えると、iOSはAppleしか発売出来ないし、AndroidスマートフォンはGoogleの審査が必要ということで、iOS程では無いにせよ制約が生じます。その為、自分達に都合の良いビジネスモデルを構築するには自由なプラットフォームで自由に開発、発売が出来るOSが必要となります。そこで注目されているのがこれらの新しいOSだと考えられます。
一方キャリアの立場から見ると、iPhone依存による収益源の一極化に対するリスク回避策として、Android端末を取り扱っていますが、さらなるリスク回避策として可能性のある新しいOSを取り扱いたい、という目論見があるかと思います。
第4のOSは2強の牙城を崩せるか?
このように様々な思惑が重なって新興OSが続々と立ち上がってきていますが、iOS,Android,WindowsPhoneに続く第4のOSになれるかどうかは、今のところ未知数です。というのも純粋にOSの性能だけではなく、豊富なアプリや様々なデバイスとの連携などのエコシステムが構築できてこそ、多くの人に使われるOSとなることができるからです。
Apple、Googleという2大ビッグプレーヤーが牛耳っているで現在のスマートフォン市場では、あのMicrosoftですら、スマートフォンでは苦戦を強いられていることからも新たなエコシステムの構築は相当にハードルが高いと思います。新興OSが市場でのシェアを伸ばせるかどうかは、先駆者達のビジネスモデルを覆すような全く新しいエコシステムを構築できるかどうかにかかっているように思います。