Windows10へのアップデートについて、批判的な人が多いですね。アップデートの仕方については、確かに強引だし、自らの使っている周辺機器やソフトウェアの環境がWindows10に対応していないため、現在の環境を維持したい人がいることはわかります。
しかし、一方的に批判している人を見ていると、「使い慣れたOSがいい」、「急に新しくなってわからなくなった」などちょっとITリテラシー(IT活用能力)が低いと思われる意見が多いような気がします。
そこで今日はこのOSアップデートを逆手にとった、複数OSを使いこなすことでITリテラシーを高められる話をしたいと思います。
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目次
ITリテラシーとは
ITリテラシーということばはIT業界にいると様々な場面で聞くことが多いですが、おおむねIT活用能力、ITを使いこなす能力、といった意味で使われることが多いです。
ITリテラシーが高い人は、特に教えなくても最新のITに適応していきますので問題ないのですが、厄介なのがITリテラシーが低い人たちです。ITリテラシーが低いといっても人によってレベル感が様々なのでそのレベルに応じた対応をしなければなりませんが、その幅がとても広いことから対応がしづらいのが難しいところです。
常々、ITリテラシーを高めるにはどうしたらいいのだろうか?と考えているのですがその答えの一つに複数OS(オペレーティングシステム)を使ってみる、ということがあるのではないかと考えています。
複数OSを使いこなすこととは?
OSとはオペレーティングシステムの略称で、簡単に言うとWindows、MacOS、Linux、iOS、Androidといったアプリを動かすための基本システムのことです。
出来ることはどれも似たようなものですが、それぞれの考え方に基づいて作られているため、操作の仕方や設定の仕方は独自のものとなっています。
ちなみに僕の場合は、iOS,Android、Windows,ChromeOSの大きく4種類を使っています。その中でも細かくバージョンが分かれていて、特にWindowsは7,8.1,10といった一般的なOSにとどまらず、Windows Server 2008,2012といったサーバーOSも扱っています。その他にも頻度は低いですが、たまにLinuxなんかも扱うことがあります。
それぞれ細かい所を見ていくと全く違うOSですが、毎日これらの複数OSに触れていると、細かい部分の差異は気にならなくなってきます。
これは、それぞれの操作を覚えたから、というのではなく、OSの基本的な構造を理解するようになるからだと思います。
複数OSを使いこなして、ITリテラシーを高めよう
ITリテラシーを高める上で僕が重要だと感じているところが2つあります。一つはOSの基本構造を理解、把握すること、そしてもう一つが、OSに対して興味を持つことです。
これら2つは複数OSを使いこなすことで高めることができます。
1.OSの基本構造を理解・把握する
例えばITリテラシーが低い人は、操作を場所で覚えます。スタートボタンを押して、コントロールパネルを開いて、ネットワークと共有サービスを開いて、みたいな感じです。
一方ITリテラシーが高い人は、ネットワークが繋がらないからネットワークの設定を見よう、設定はコントロールパネルから、みたいな感じで何をしたいかを把握し、それに沿ったアクションを選んでいきます。
一見大差が無いように見える動作ですが、行動を丸暗記するのではなく、なにが必要なのかを判断して行動に移しているところが大きな違いです。
このような能力は複数のOSを使いこなすことで鍛えられます。様々なOSに触れることで、それぞれのOSの違いを知ることができます。違いを知ることでOSによって変わる部分、変わらない部分を把握できるようになり、それが基本的な構造の理解に役立つからです。
2.OSに対して興味をもつ
好きこそものの上手なれ、とは言ったもので、やっぱり受動的にITを使っているとなかなかITリテラシーは高まりません。複数OSに触れるようになると、新しいOSに対する興味が高まります。
この設定はどこにあるのかな?とかスタートメニューが使いやすくなっている!などちょっとした気づきを得ることで、OSに対する興味を持ち、自分で調べたりするようになります。
このような状態になるとITリテラシーはぐっと高まります。
僕もWindows一本だった状態で、初めてiOSに触れた時にあまりの違いに驚いたものの、未知のOSに触れる楽しみを知り、興奮したものです。このような状態になると新しい情報に対しての感度も高まり、ITリテラシーがぐっと高まります。
まとめ
これまでWindowsパソコンしか使っていなかった人はスマートフォンも使ってみるとか、iPhoneしか使ってこなかった人はAndroidに切り替えてみるとか、切り替えの時は面倒だと思いますがちょっと変えてみるだけでITリテラシーは大きく変わります。
かくいう僕もMacOSにはこれまで縁がなく、全く触っていませんので次はMacOSにもチャレンジしようかな、と思っています。