これまで使っていたLGのG Flex(LGL23)は大画面かつ、曲がっていて周囲の評判はすこぶるよく、動作も安定しておりなかなか良い端末だったのですが、色々と使い勝手が悪くなって買い替えをすることにしました。
例えば画面が粗く、ノイズがあって見づらい、1年半使って動作が緩慢になってきた、OSが4.2からアップデートされない、手ぶれ補正が効かず写真が撮りづらいなどなどの不満点が増えてきたため、買い替えを検討することにしました。いや、ポケモンGoがやりたくて買い替えを検討したわけじゃないですよw
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目次
FREETEL REIを選んだ理由
スマホの買い替えは色々と楽しくも悩ましいもの。今回は2万円台のSIMフリー端末を中心に探してみました。mineoのAプランのSIMを使っていたこともあってauの白ロム端末も検討したのですが、最近の白ロムはVOLTE対応端末ばかりで、SIMの切り替えは必要だし、SIMロック解除が必要だったりと面倒くさそうなので除外し、オーソドックスにドコモ系MVNOに対応したSIMフリー端末の中から探しました。
候補にしたのが、ASUSのZenfone Go、Zenfone Max、HuaweiのP9 Lite、ZTEのBlade V580、FREETEL REI(麗)の5機種。ヨドバシカメラやビックカメラなど電気店を巡って実機を色々と検討して最終的にはFREETELのREI(麗)に決めました。
P9 LiteとREIで最後まで悩んだのですが、最後はメタル筐体の質感の高さと見た目の好みで決めてしまいました。またアウトレットで24,800円で購入できることや、日本のベンチャー企業を応援したい気持ちも購入決定の後押しになりました。
2週間使ったのでレビューするよ
購入後2週間経って、これまで使ってみて良かったところイマイチなところを簡単に書いてみたいと思います。
良いところ
薄くて軽い
とにかく薄くて軽いです。厚みはわずか7.2㎜。そして重量は136gです。手に取った瞬間にその薄さ、軽さが体感できるほどです。片手で持てるし、カバンにもポケットにもサクっと入るしとてもポータブルでいいです。
メタル筐体の質感とデザイン
REI購入の決定打となったのがこのデザインと質感。見た目の質感は2万円台のSIMフリースマホの中では随一ではないでしょうか。iPhoneを意識していることは間違いないですが、ダイヤモンドカットされたサイドの処理やアンテナの処理はiPhoneよりデザイン性に優れていると感じています。
ちなみにREIではCMでも使われているスカイブルーなどカラフルなカラーバリエーションが特徴ですが、僕はシックなメタルブラックをチョイスしました。他のカラーと一線を画して男の道具感があってかなり気に入っています。
僕が好きなアングル。このアングルから見るとサイドのダイヤモンドカットの作りこみや、アンテナの処理など加工精度の高さが伺えます。
5.2インチの適度なディスプレイサイズ
これまで6インチのファブレットを使っていたせいか、このサイズ感がとても持ちやすいです。画面も小さすぎると感じることもなく、適度な大きさで電子書籍も読みやすいです。
フルHDで綺麗な画面
G Flexで最大の不満だったディスプレイの粗さがREIでは全く感じません。発色も良いし、このディスプレイの美しさもREIの大きな特徴です。不満を持つ人はほとんどいないのではないでしょうか。
ノングレアのフィルムを貼っているのでわかりずらいですが、ディスプレイはとても綺麗です。
サクサクとした動作
WebブラウジングやSNS、Evernoteにメモしたりといったライトな使い方が多い僕にとってはストレスを感じることはほとんどありません。
ポケモンGoの起動に時間がかかるなど、負荷が高まると動作が遅くなることはありますが、日常的なシーンで不満を感じることはありません。
待受の消費電力が少ない
これはREIのというよりAndroid6.0の恩恵だと思われますが、待受時の消費電力がかなり抑えられています。何も操作をしていないとバッテリーが全然減りません。これはうれしい誤算。
ディスプレイ前面にある指紋認証
Android系の端末では指紋認証が背面にあるものが多いですが、やっぱり親指をポンと置くだけでロック解除できるのは便利です。
フリーテルボタン
指紋認証機能も持ったフリーテルボタンが意外といいです。最初は使いづらくてAndroid標準のナビゲーションバーも表示させていたのですが、慣れてくるとこれで十分です。軽くタップで戻るってのがとても便利です。
継続してソフトのアップデートが行われていること
発売されてから4回ぐらいソフトウェアの更新が行われていること。細かな不具合が多い端末ですが、継続して改善していく、というメーカーの姿勢はすばらしいです。使っていても安心感があります。
カメラが普通に使える
色々な所でカメラの質感が悪いとのレビューがあって心配していたのですが、思っていたより使えるというのが僕の印象です。G Flexのカメラが最後の方は手ブレ補正が効かずに困っていたのでこれで十分です。
カメラは少し盛り上がっているので傷が付きやすいかも、です。
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イマイチなところ
ここまでは良いところを書きましたが、もちろん不満な点も結構あります。
FREETELランチャー
力を入れて開発したと思われるFREETEL独自のランチャーですが、これが使いづらい。iOSを意識してか、ドロワーがなくインストールしたアプリが全部表示されてしまいます。Androidの特徴消してどうするの?って感じです。アイコンも大きくてダサいし、すぐにNova ランチャーに変更しました。
アプリアイコンが増殖するという謎の不具合も発生しました。
ポケモンGoのアプリが2つも表示される不具合。FREETELランチャーはiOSと同様アイコン削除=アプリ削除になるのですが、ポケモンGoを一個削除したら、アプリごと削除されてしまいました。
スワイプアップランチャー
これもiPhoneを意識して作ったと思われますが、はっきり言って使いづらいです。普通のAndroidのように通知領域に全部まとめて欲しかったです。
例えばWifiのエラーが出た場合に、上からスワイプして通知領域を開き、Wifiの不具合を確認し、今度はスワイプアップしてランチャーを引き出してWifiをオフにするといった動きになります。上から下からと忙しくてとても使いにくいです。
この辺りの動作はOS標準の動作に準じて欲しかったところです。せめて通常のモードと選択式にしてほしいものです。
ちなみにスワイプアップランチャーを非表示にすることはできますが、その場合、WifiのONOFFや機内モードの設定などはすべて設定画面からやることになります。これまた不便です。
細かな不具合が多い
これまでのFREETELのスマホは結構素に近いAndroidでしたが、今回はOSに手を加えたせいか、全体的に細かな不具合が多いです。例えば、
- 時刻同期されない
画面上部の時間と時計ウィジェットの時間が合っていない。両方とも間違っていることもあれば、片方だけ間違っていることも。 - GPSを掴まない
- アプリが起動しない(Facebook、Officeなど)
これは不具合が起きるアプリがAndroid6.0に対応していないからなのか、よくわからないのですがFacebookやMicrosoft Officeなど利用頻度の高いアプリが使えないのは困ります。 - Wifi→LTEの切り替えに失敗
- 再起動時に立ち上がらなくなる
などなど。回避策を施すことでなんとかなるものもありますが、ちょっとどうかなと思うところも。この辺りの問題解決を楽しめる人でないと結構しんどいのではないかな、と思います。
バッテリーの減りが早い
待受け時の消費電力は少ないのですが、使い始めるとみるみるうちにバッテリーは減っていきます。容量も2,800mAhと今時のスマホの中では特別多いわけでもないので、遠出するときなどは多少不安です。モバイルバッテリーは必須ですね。
使っていると熱くなる
メタル筐体というのもあってか、使っているとかなり熱くなります。ポケモンGoをすると熱くなりますが、持てなくなるほどではありません。困るのがNike Runingアプリを使うときです。このアプリで30分ぐらい走るとやけどしそうなぐらいに熱くなります。
そのまま使い続けると熱暴走して勝手に再起動することもあります。今のところNikeのアプリ以外ではそのような事態になっていないので致命的ではありませんが、ちょっと困りものです。
総評
全体的な満足度は高いです。基本的なスペックは高く、操作はサクサク、カメラもすごくいいわけじゃないけど綺麗に取れるし、スマホ自体のデザインもいいし、指紋認証もついているし、価格を考えるとなかなか良い製品です。
メタルボディで持った時の質感も高く、適度なサイズで常に持っていたくなるような端末です。しばらくはこいつと付き合っていこうと思います。
ちょっとiPhoneを意識しすぎな感じもしますが、日本国内では圧倒的な強さを誇るiPhoneを無視するわけにはいかなかったのでしょう。
ただ不満な点にも書いた通り、細かな不具合があったり、使い方が難しかったりするので、従来のキャリアスマホのように十分なサポートや質感などを期待する人にはちょっとハードルが高い製品なのかな、と思います。ある程度自分で調べて対応できる人でないと気軽におススメは出来ないかなと感じています。
とはいえFREETELは実はまだ創業4年目のベンチャー企業。この勢いで製品開発や品質管理体制が整備されていけば、すぐに他の競合他社と遜色ないレベルのスマホを作れるようになるのではないでしょうか。個人的にはFREETELの今後の展開も期待しつつ、REIを使っていこうと思います。
なお、上記の不具合の対処方法はどこかでブログにアップしようと思います。
追記:上記に書いた不具合はどうやらREIの不良だったようで、サポートに連絡して機器交換してもらったところ解消しました。
こちらの記事もご参考にどうぞ。
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