VAIOファンが涙した!遂にVAIO Zが帰って来た。

本日(2015/2/16)にVAIO株式会社から新型のPC2機種が発表されました。VAIO株式会社になってからの実質的には初めてのニューモデルということで、期待が高まっていましたが、期待に違わない渾身のニューモデルとなっていました。

新型モデルの話をする前に、VAIO株式会社について少しお話を。VAIO株式会社はソニーのPC部門が事業売却に伴って独立した会社ですが、昨年7月にサイトをリニューアルして、新モデルを発表した際は散々ネット上でネタにされてしまいました。

というのも、今時スマホ最適化されていないWEBサイトやPCを中心に捉えた事業を行うと発表したこと。そして、「自由になった!」と大々的にアピールしている割に、発売したモデルはソニー時代のモデルのロゴを変えただけ。しかも販路やサポートはソニーのまんまで、ソニーオンラインからじゃないと買えない、という代物だったことから、中途半端さばかりが伝わってきてしまう少し残念なスタートでした。

しかし、昨年末VAIO TAPの後継機と見受けられるクリエーター向けの超ハイスペックタブレットの試作機を展示会等で発表した辺りから、なんとなしにVAIOの本気度が伝わってきてかすかな期待をするようになりました。そんな期待を裏切らないような今日の発表となったのでした。

さて、今回発表されたのは2モデル。まず最初にVAIO Zについて。

目次

VAIO Z

vaioz

image by VAIO

言わずもがなの、VAIOの最高機種。見た目はVAIO Fit13っぽくてあまり新鮮味はありませんが、そのスペックは最高機種に相応しいもの。

VAIO Z(VJZ13A)の上位構成はCore i7-5557U/3.1GHzと16Gバイトオンボードメモリ、PCIeインタフェース採用の512GバイトSSD、13.3インチ2560×1440ピクセル液晶ディスプレイを搭載。OSはWindows 8.1 Pro Update 64 ビット。標準バッテリーで15.5時間の長時間駆動が可能だ。

本体は厚さ約16.8ミリ、重さ約1.34キロのアルミと宇dカーボンによる高剛性ボディ。独自開発の「マルチフリップ機構」を採用し、クラムシェル形状での使い勝手をそこなうことなくタブレットPCとして利用できるという。

引用:モンスターマシン「VAIO Z」復活 クリエイター向け「VAIO Z Canvas」も発売決定

ということで、普通の人では使いこなせない程のハイスペックなモデルです。今回の製品キーワードとして「モンスターPC」というのがあるそうですが、このコンパクトな筐体の中に、これだけの機能を押し込むのに存分にVAIOの技術者達は力を奮ったそうです。まさにモンスター!こういうのいいでよね。

値段は最小構成で19万円からということなので、上位構成にすると30万近く言ってしまうかもしれません。ちょっと高いけど、価格で勝負する機種では無いので、この辺りの値付けになってしまうのでしょう。

続いて、以前から情報が漏れてきていたモンスタータブレット VAIO Z CANVAS。

VAIO Z CAMVAS

vaiozcanvas

image by VAIO

こちらは以前から試作機が公開されてきたVAIO Prototype Tablet PCの製品版で、CPU等のスペックはVAIO Zに準ずるものになりそうです。

5月発売で実売価格は20万円代後半とのこと。サイズ的にはSurface Pro3と競合しますが、スペックなどを見ると少し違うターゲットを狙っているみたいですね。

高価格帯に新モデルを投入してきたVAIO。市場では受け入れられるのか、興味深いところです。ちなみに、2月中にはVAIOスマートフォンも発表されると言われていますが、もう2月の中旬を過ぎてしまいました。

こちらはデザイン重視で性能はそこそことの噂もありますが、PCの高価格路線とブランドイメージを合わせといたほうがいいじゃないの?的な気がします。さてさて、スマホの方も気になりますね。