40代 40歳 転職 リアル

40代転職のリアル

僕は今年43歳になる。41歳の時に約14年勤務した会社を退職し、転職したが社風や仕事の内容が全く合わずにわずか在籍1年で再度転職することになった。幸いなことに42歳で転職したあとは、自分のやりたいことをやらせてもらえる環境で、伸び伸びと仕事が出来ており、本当に転職して良かったと思っている。

とはいえ、41歳と42歳で二度も転職活動を行ったことで、転職の大変さも身にしみてわかった。そこで40代で転職を考えている人向けに、40代転職のリアルな事情を伝えていきたいと思う。

一つの職場に在籍期間が長いほど、転職後に苦労する

僕は41歳で転職する前は、約14年間同じ会社に在籍していた。長くいたので、そこそこのポジションにもいたし、責任とともにある程度裁量も与えられていたので、自分で比較的仕事をコントロールできる立場だった。

中途採用者も少ない職場だったので、皆会社のやり方にどっぷりと使っていて、以心伝心で仕事ができるような環境だったので、その中での仕事の進め方が良くも悪くも染み付いていた。

転職すると今まで思うように出来ていたことが、周囲の環境に依存していたことを強く認識せざるを得なくなった。仕事の依頼の仕方もわからないし、やっていることの背景がわからないから一つ一つ確認しながら進めなければならなく、想像していた以上に苦労した。

僕は若い頃は1年に1回ぐらいの勢いで転職していたのだけど、その時期は常に新しい環境だったので苦労と思わずに過ごしていたが、同じ環境に長くいることでその環境に仕事のやり方が最適化されてしまって、違う環境への適応能力が低下してしまっていたようだ。

幸いなことに、42歳で再度転職をした時には環境の変化に身体が慣れていたので、比較的スムーズに新しい環境に馴染むことができた。

スキルより企業のニーズと合致しているかが優先される

41歳の転職の時も42歳の転職の時も、膨大な数の企業に応募して、ほとんどの会社で書類で落とされ、ようやう面接に辿り着いてもなかなか面接に通過しない、ということが続いた。そんな状況だったが、中にはあっさりと面接が進む会社もあったりした。

そんな中で思ったのは、能力が高ければどこでも採用してくれるわけではなく、企業が求めている人材に対するニーズと合致した時に採用される、ということ。

当たり前のことなんだけど、あまりに面接や書類で落とされていると、このあたりがわからなくなってきて、自分のスキルや経験が不足しているんじゃないか、と自己嫌悪になってしまったりした。

かといって今更技術や経験を劇的に向上する方法があるわけでもなく途方に暮れたりした。

企業のニーズとこちらの希望がマッチするケースというのは、奇跡的な確率でしか出会えないと思うので、42歳になって、このような機会に恵まれたのは本当に良かったと思っている。



やりたいこととやれる事は違う

転職をしたいと思うきっかけは人それぞれだろうけど、やりたいこととやれることは違うということを認識しておいたほうが良いだろう。

僕は長いこと企業内の情報システム部にいたので、ITの専門知識を持ちつつも、社内の各部署と調整したり、システムの運用したり、企画をしたりと総合力を問われるポジションで仕事をしてきた。

どちらかというとITの専門性よりも、社内に最適なシステムを導入するための現状を正しく把握することや、わかりやすく説明する能力、課題整理力、ベンダーとの協業スキルなどが求められてきた。このような仕事をしてきたのだけど、41歳で転職をする時はよりITの専門能力を高められる仕事をしたいと思い、情報セキュリティの企画をやる職種に転職をした。

しかし、やりたいこととこれまでやってきたことのギャップが大きく、やりたいことは満足に出来なかった。転職先での仕事が面談していたときのものと大きく違っていたというギャップはあったのも確かだが、これまでやってきたことと、やりたいことのギャップが想定より大きかったというのが実状だったと思う。

このギャップに苦しんだのが転職先でうまくやっていけなかった理由の一つだった。仕事が思うようにできないことで、自信を失くして、メンタルが不安定になってしまったのだ。

再転職する際はこのあたりの修正が必要だと思ったので、社内の情シスとして自分ができることをしっかりできる上で、新しいことにチャレンジできる職場を探すことにしたので、現在の職場では自分の経験を存分に活かせる環境で、自信を取り戻すことができた。

損切りの見極めは迅速かつ的確に

このように十数年振りの転職で想定外のことが重なり、かなり苦労したのだけど、ここで迷ったのは、「慣れるまでもう少し頑張ろう」という気持ちと、「ここは合わないので早く転職しよう」という気持ちの葛藤だ。

僕は損切りは早いほうが良いと考えていたので、すぐに再転職を選択することになったのだが、再転職するにあたっても、「転職先でも同じことを起こさないようにするためにどうすれば良いか?」を熟考した。

転職する際に何を重視するか、を考えたのだった。譲れるもの、譲れないものを明確にすることにした。やりたいことをやれるだけでなく、やれることをしっかりできる環境であること、周囲の人間との相性、会社の社風、経営方針などは譲れないし、勤務場所や年収などはある程度譲歩する覚悟を決めた。

あのままズルズルと慣れるまでもう少し頑張ろう、と努力をしていたら、おそらく僕はメンタルをやられて休職に追い込まれていたと思う。

そう考えると早めに決断して次に行ったのは良い決断だったが、決断をするにあたって、しっかりと条件を決めて行動を起こしたのが良かったのだと思う。



年収よりやりがいを重視した方がよい

先に述べたとおり、僕は転職するにあたって年収が下がることを覚悟した。もちろん生活に最低限必要な年収は確保する必要があるが、現状の年収を維持することにこだわることを辞めた。

条件面を厳しくすることで、自分が快適に仕事ができる環境と出会う機会を減らしてしまう恐れがあったからだ。

確かに年収が大きく下がることは、生活面で厳しくなるのでつらいことは確かだったけど、それ以上に我慢を強いられたり、自信を失くすような環境で仕事をするよりはマシだと考えたのだ。

年収にこだわることより、自分らしく仕事ができるかどうかを重視した方が満足度の高い転職になると僕は感じている。

40代 40歳 転職 リアル

最後に

僕にとって41歳から42歳の1年は本当に激動の時期だった。紆余曲折あって、絶望し、疲れ果てることもあったけど、幸いなことに最就職先は自由な社風で、伸び伸びと仕事をさせてもらっており、価値ある仕事をしているという自信を取り戻すことも出来たし、良い同僚にも恵まれ、思い切って転職して良かったと日々実感している。

40代での転職は想像以上に大変だったけれど、心身ともに健全な状態で仕事ができるのが一番だと思うので、現状の職場でメンタルをやられながら我慢をするぐらいなら、思い切って転職しても良いと思う。

ただし、それ相応の覚悟が必要であることは心しておいたほうが良いだろう。

僕自身のここ一年で思ったことを書いてきたけど、転職を考えている人に少しでも参考になれば幸いだ。