前回はChromebookの初期設定についてご紹介しましたが、今回はAcer C720を2回に渡ってレビューします。第一回目の今回は主にハードウェア全般について紹介します。
◆ サイズ
C720は288 x 204 x 19.1mmと非常にコンパクトです。ほぼMacBookAirと同じぐらいと考えてよいでしょう。厚みは最近の極薄PCと比べるとそれほどでもありませんが、十分薄くモバイルPCとしては合格点と言えるでしょう。
◆ 重さ
カタログ値では1.25Kgとありますが、実際にはもう少し軽いのでは無いかと思うぐらい、軽いです。持ち運びには十分です。
◆ 質感
このPCの欠点の一つがここ。とにかく全体的にチープな作りです。まぁ、安いPCなので文句は言えませんが、手に触れる部分が全部プラスチックで、しかも塗装も薄くペコペコしていて質感が低いです。
◆ キーボード
質感と同様、安っぽいです。打鍵感がペコペコしていてタイプしていてあまり気持ちよくありません。巷のレビューではEnterキーが小さくて使いにくいというものも多数見受けられましたが、僕はあまり気になりませんでした。Windowsには無いようなキーがいくつかあるので、それはおいおい紹介していきましょう。
◆ トラックパッド
トラックパッドは直感的に使いやすくていいですね。Windows8以降、Windowsでもトラックパッドの使い勝手がかなり向上しましたが、ChromeOSもしっかりとトレンドに沿っていました。2本指で画面スクロール、3本指スクロールでChromeのタブ移動、2本指タッチで右クリックなど多様なジェスチャーに対応しており、このトラックパッドがあればマウスは要りません。
◆ ディスプレイ
ディスプレイもあまり宜しくありません。最近のスマホの綺麗な画面を見慣れた人にはあまり良く見えないかもしれません。それでも日常的には文字が潰れて見づらいという程でも無いので十分といえば十分な画面です。
◆ インターフェース
こちらは充実しており、日常の使用においてはおそらく不満は出ることは無いでしょう。左側側面はこんな感じです。
左側から電源、HDMI、USB3.0、ヘッドホン/マイク兼用端子。右側側面はこんな感じ。
ロック、USB2.0、SDカードスロットということで一通り揃っています。
◆ カメラ
PC内蔵のフロントカメラとしては可もなく不可もなくというレベルです。ChromeOSではSkypeが出来ないので、GoogleのHangOutを利用することになりそうですが、こちらの使い勝手はまだ使っていないのでなんともコメント出来ません。
◆ CPU
CPUはCeleronの1.4G。Windowsの感覚で言ったら快適さは期待出来ませんが、ChromeOSが軽いOSであるせいか、全く不満なくサクサク、ヌルヌル動きます。普段使っているLavieYが動きがもっさりとしているせいか、その差は歴然。感動的ですらあります。
◆ メモリ
C720の国内正規品は4Gモデルしか扱っていません。タブをどれぐらい開けるか試してみましたが、60個ぐらい開いたところでタスクマネージャを見たらChromeだけで2G以上使用していて、急に動きが緩慢になりそれ以上タブが開けなくなりました。まあ、実質的には全く問題がなく、複数タブを開くときに4Gの方が若干余裕があるかな、という程度です
◆ バッテリー
まだ新品というのもありますが、バッテリーの持ちが良いのもこのPCの特徴の一つです。
2〜3時間使用したあとでも残り6時間という表示がされてバッテリーも20%程度しか減っていませんでした。
■ ハードウェア全般まとめ ■
C720の良い所
- 軽量でコンパクトな筐体
- 使いやすいトラックパッド
- 必要十分なCPU
- 稼働時間が長いバッテリー
などが挙げられます。
一方残念な所としては、
- 全体的に質感が低い
- キーボードの打鍵感がペナペナ
ってところです。ということで良い所、悪い所がありますが、3万前後のPCでこれだけの動作をするのであれば十分納得ができるものだと思います。