4月の初めにGoogleがAndroidアプリをChromeOS上で動作させる「ARC Welder」というアプリを公開しました。そこで今回はARC Welderを使ってAndroidアプリを動かしてみましたので、その手順をレポートしつつも今後の展望について考えてみました。
※今回の作業は僕の環境で出来たことですが、他の環境で動作するとは限りません。
参考にされる場合は自己責任にてお願いします。
目次
1.ARC Welderをインストール
ChromeWebストアからARC Welderをインストールします。
なぜかChromeWebストアで検索しても出てこないので、以下のリンクから直接ダウンロードします。
2.Android端末からAPKを抽出
Android端末上でAPK抽出というアプリをインストールし、APKファイルをダウンロードします。ダウンロードしたAPKファイルをGoogleDrive上にアップします。
3.ARC WelderからAPKを起動
ChromeOSからARC Welderを起動し、APKファイルを追加します。
追加するAPKは先ほどGoogleDriveにアップしたファイルを使います。設定を少ししてLaunch Appをクリックするだけ!
4.使い勝手は?
タッチ専用に作られたアプリはトラックパッドで操作するのはちょっと使いづらい部分もあるけれど、まあ何とか操作できるかな、という感じ。
5.問題点
アプリを起動する度に設定が初期化されてしまいます。エミューレーター代わりに使うのにはいいけど、Androidで使うように、使いたい時に使えるという代物ではないですね。
アプリによって動くもの動かないものがある。これがとても不便だし、どれが動くか動かないかは試してみるまでわからないこともストレスです。今回はKindleアプリを期待していたのですが、Kindleは動かず。
6.今後の展望
そもそもAndroidアプリをChromebookで動作させる必要性はあるのか?と感じる人も多いと思うけど、僕は必要はあると感じているし、今後はもっと両OSの立ち位置は近づいてくるものだと思う。iOSとMacOSが近づいてきているように。
そう考える理由の1つにAndroidアプリの方がChromeWebストアアプリより充実しているということ。なんだかんだ行ってもアプリが充実している方が良いですよね。Windowsストアがイマイチ盛り上がらないのもアプリが全然少ないからだし。2つ目の理由として、調べ物をするときに手元のスマホでさっと調べてあたりを付けて、詳しい調査はChromebookでってこともよくあるけれど、そんな時に両OSの情報をシームレスに共有できたらどんなに便利なことか、と思うことが多々あるから。
そんなわけでARC Welderは現時点でははっきり言って使い物にならないけれど興味深い取り組みだと思うし、今後のAndroidとChromeOSの関係については期待を持って動向を追っていきたいと思ってます。