先日Googleの企業向けの基幹イベントであるAtmosphere Tokyo 2015 Google for workに参加してきました。仕事上ではほとんどGoogleさんとは接点が無いのですが、最新の動向把握&情報収集がてら参加してきました。
イベントの内容も興味深かったのですが、直感的に面白かったのがこのイベント専用に作られたアプリ。色んな仕掛けが用意されていて秀逸だったのでご紹介しますね。
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目次
Atmosphere Tokyo 2015ってなんだ?
さてアプリの説明に入る前に簡単にAtmosphrere Tokyo 2015というイベントについてご紹介しておきます。最初に書いたとおりGoogleの企業向けの基幹イベントです。Googleは一般ユーザー向けのWEBサービスを提供しているイメージがありますが、Google Appsを初め企業向けにも様々なサービス、ツールを提供しています。
そんなビジネス向けサービスについてGoogleの展望や、Google Apps導入事例紹介、協力会社によるGoogle Apps向けツールなど様々なセッションや、展示物を見ることが出来るイベントです。
そんなイベントが2日間に渡って六本木ヒルズのグランドハイアット東京とTOHOシネマズで行われたのでした。
とまあ、Googleにとってはビジネスユーザーの取り込みは対マイクロソフトという意味でも非常に重要な戦略だと思われるので、それはそれは盛大に開催されたわけですが、なんとこの2日間の為に、専用アプリまで作っちゃったんですね。ちなみにGoogle主催イベントらしく、Android専用アプリらしいです。
どんな機能があるの?
インストールしてみるとわかるかと思いますが、このアプリには次のような機能が含まれています。
【機能】
- バーコード機能
バーコード機能というのは、イベントに参加登録した人に与えられるバーコードを表示させる機能です。イベントの受付や各セッションに参加する時には必ず見せてスキャンしてもらう必要が有るため、一番使いやすい場所に配置されているようです。 - マイスケジュール
Atmosphere Tokyo 2015では2日間に渡り膨大な数のセッションが開催されますので、自分が登録したセッションがどこで開催されるのかがわからなくなります。そんな時にここでスケジュールを確認出来ます。ここからセッションの概要や、スピーカーや開催会場の地図まで表示してくれます。六本木ヒルズは迷路のような複雑な街の構造になっているので、会場を移動する時にはこの地図がとても役に立ちました。ちなみに地図はGoogleMapのインドアマップが採用されており、建物の中もフロアーごとに地図やレイアウトを見ることが出来てしまいます。 - 全体スケジュールこちらは全てのスケジュールが見ることが出来ます。参加登録していないけど、時間が余ったので見てみたいというセッションを探すことが出来ます。
- 登壇者
各セッションでのスピーカーの紹介を見ることが出来ます。 - スポンサー
スポンサーの紹介と、スポンサーが参加している展示やセッションの紹介を見ることが出来ます。 - Googleブース
こちらはGoogleが提供するブースの紹介です。 - マップ
先に記載した六本木ヒルズのインハウスGoogleMapが見れます。 - Wi-Fi
メイン会場で使える無料Wifiに接続するためのSSID、パスワードが表示されており、ここから自動接続できるボタンも用意されており、すぐに登録することが出来ます。 - 運営からのお知らせ
イベントに関する様々なお知らせが届きます。「xxxのセッションに空きがまだあります!」といったイベント中の状況がリアルタイムに届いて面白かったです。 - スタンプラリー
会場内にあちこちにあるスタンプ台でスタンプを集めることが出来る機能です。Bluetooth4.0以上対応らしく、僕のG Flexでは対応出来ず参加出来ませんでした。残念。 - アンケート
普通のアンケート - このアプリについて
バージョン情報や作成元のTopGateのロゴが表示されています。
使ってみて便利だった3つの機能
このように多機能なアプリなんですが、特に便利だと感じたのがバーコード、マイスケジュール+マップの組み合わせ、そしてお知らせ、の3点でした。
バーコードは各セッションに参加する際に必ず必要なので印刷物を見せるよりもスマホでさっと見せるだけなのでとても簡単でした。僕のG Flexは解像度が悪いからか画面が曲がっているせいか、2回に1回はバーコードの読み取りに失敗してしまっていましたけど。
マイスケジュールとマップもとても助かりました。六本木ヒルズはとにかくわかりにくい街ですし、グランドハイアット東京とTOHOシネマズの会場が離れているということもあって、移動が大変なんですね。そんな時にこのインドアマップは役に立つし、次のセッションがいつどこで開催してどんな内容かもすぐにわかるのでセッション間の移動がとてもスムーズに出来ました。
最後にお知らせ。イベント中にも「アプリの不具合を更新したのでアップデートして下さい」、「デバイス展示コーナーが混雑してきましたのでTOHOシネマズの展示もご覧下さい」などリアルタイムにイベントの状況が届き、混雑状況などがわかり気配りが効いていました。
少し残念だったのは僕のG Flexが対応できていなくてスタンプラリーに参加できなかったことかな。スタンプラリーの景品の特賞がNEXUS9だったのでやりたかったなぁ。
まとめ
ということでイベントの為にアプリまで作っちゃうという太っ腹で、参加者にとってイベントの状況がわかったりスムーズに移動が出来たりと、とても使いやすかったのが印象的でした。時代は変わってきていますね。
今後、ビックサイトや東京国際フォーラムなどで開催される規模の大きなイベントではこのようなアプリが必須になるかもしれませんね。今回は太っ腹のGoogleさんが専用のアプリを用意しましたが、誰でも作れるような代物でも無さそうなので、定められたフォーマットに合わせたデータと参加者情報を提供すると、イベントごとにアプリを作らなくても誰でもイベントアプリを提供できるようなWEBサービスなんかが出てくるといいね、と思ってたら既にそんなサービスがあるようです。
例えばこちら App Visor Event
このサービスではバーコードこそ無いものの、タイムテーブルや地図、リアルタイム配信などにも対応していて更に短納期で作成してくれるようです。費用は表示されておらずビジネス用のそれなりの価格にはなるかと思いますが、使う側のメリットを考えるとイベント主催側は積極的にこのようなアプリを使っていく時代になってくるのでしょう。