VAIOは自分達がVAIOであることをもっと認識した方がいい

あまりに多くの人達にdisられて今更ブログを書くほどでも無いかと思ったけど、近年まれにみる残念な発表となったVAIO Phoneについてやっぱり書いてみることにしました。

簡単に復習すると、今回のVAIO Phoneの惨状は次のような流れで起きています。

  1. 2014年12月に日本通信とVAIOが手を組んで1月にVAIOスマホを発売すると発表。
  2. 2015年1月末に事情があって2月中の発売に延期と発表。この時なぜかスマホの箱だけ発表される。
  3. 2015年2月末に3月12日に発表会を行うと告知。
  4. 2015年3月12日にようやく発売されたVAIO PhoneはVAIOのロゴを付けただけどのローエンドモデルだった。

ということで散々発表を延期させて期待を煽りながら、結果としてスペックに見合わない高い価格設定でショボい端末を出したということ。しかも今回はVAIOがソニーから独立して初めて手がけるスマートフォン。Xperiaシリーズとガチコン対決する気なのか?、などなど様々な憶測が流れるなど注目度は抜群に高かったわけです。しかし実際に発表された機種は、Panasoniceが台湾で発破したELUGA U2にそっくりで、違いはカラー、背面の素材、そしてVAIOロゴという3点だけ。スペックもほぼ一緒。日本でも人気のあるZenfone5とほとんど同様のスペックです。

va10j_c

VAIO Phone

elugau2Panasonic ELUGA U2

スピーカーの位置やカメラの位置からも分かる通り、日本通信は否定しているけど全く同一モデル。否定するとこからして誠意を感じられないよね。

それにしても何でこんな中途半端なことをVAIOはしてしまったのでしょうか。ソニーから独立してつい先日はVAIO Zという渾身のPCを発表してファンの期待に応えた直後だけに残念でなりません。

記者会見の発表の中でもVAIOは担当者の中途半端なコメントが気になりました。
VAIO関取社長のコメント

正直、まだ弊社は始まったばかり。リソースは限定的。VAIO PhoneはVAIOとしてのデザイニング、エンジニアリングを提供。あくまでも日本通信の製品だが、VAIOとしても今後の通信に関する取り組みをしていきたいと考えている。

花里執行役員のコメント

ハードとしてはVAIO。ソフトウェアとして何か作り込んでいると言うことはない。VAIOとしては、究極のスマホを定義できていない。また、必要性も考えている。

参照URL:『VAIO Phone VA-10J』発表! 発売は3月20日 VAIOスマホ発表会 リアルタイム更新【更新終了】

 

なんか自信無さげなコメントです。

VAIOはソニーから独立したばかりですが、そのブランド力はまだまだ絶大です。VAIOブランドに魅力を感じているファンは沢山います。先日のVAIO Zで素晴らしいPCを作り上げたので、プレミアムなブランドを構築しようという熱い意志を感じました。そしてVAIOの注目が高まっていた中での今回のスマホ発表は気になって仕方ありませんでした。そのようなファンの期待があるということをわかって欲しいと思います。VAIOブランドを冠して世に出す以上、「リソースが限定的だ」とか「究極のスマホが定義で出来ていない」なんて言い訳は聞きたくなかったです。

他にも書きたいことは沢山あるけれど、文句ばっかりになりそうなので今日はこの辺で。

PS.
この値段(51,000円)でVAIOだからって意外と売れちゃったらびっくりだよね。今日イオンのスマホコーナーに言ったらVAIO Phoneが大々的にアピールされていました。スマホに詳しく無い人達がVAIOのスマホが3,980円/月で使い放題なら安いよね!なんて買ってしまうのでしょうか?やれやれ。