先日、ようやくパソコンを買い替えた。
これまで使ってきたT300chiもなかなか良いモデルだったが、細かい部分で気になる部分が目に付くようになってきたし、利用して2年半近く経過したこと、そして4月になり気分を新たにしたかったこともあって思い切って買い替えることにした。
今回新たに購入したのはASUSのZenBook3(UX390UA)。購入するまでは散々悩んだ末に選んだマシンなので、レビューしていこうと思う。
目次
1.購入経緯
パソコンを一新するにあたり、いくつかの選定ポイントがあった。モバイル性能、処理性能、拡張性、デザインなど。
その中で僕が一番重視したのはモバイル性能とデザイン。そんなに頻繁に持ち歩くわけではないが、薄くて軽いのは正義だと常々思っていたので、持ち運びしやすいモデルが重要なポイントだった。
次に重視したのはデザインだ。パソコンのデザインの好き嫌いは人によって様々だが、モバイル性や性能を重視して、見た目を我慢するのは嫌だった。所有していて満足できるデザインのパソコンが欲しかった。
こんな選定基準でいくつか候補を絞り込んだ。検討したモデルはASUSのZenBook3、ZenBook13、DELLのXPS13、Huawei Matebook X、Lenovo X1 Carbonなどなど。OSは違うけどMacbookも一応検討してみた。
ここに選んだモデル以外にもNECやFujitsu、Panasonicなどの軽量モデルはあったが、いずれもデザインが気に入らなく、候補から消えていった。
これらのモデルの中から、最終的には見た目のデザインとモバイル性能のバランスの良いZenBook3(UX390UA)を選定した。
ZenBook3(UX390UA)は一年以上前に発売された少し古いモデルではあるが、発売時からそのデザインが気になっていた。
MacBookをオマージュしたモデルと散々言われたが、これだけ薄いボディに厚みがわずか3㎜の極薄の冷却用ファンを搭載するなど、単なるコピーモデルにはならないとのASUSの気合が見て取れる傑作だと思う。そんなASUSのモノづくりのこだわりを感じさせるZenBook3(UX390UA)をついに手に入れたのだ。
購入時に一番悩んだのはどの色にするか、だった。テーマカラーのロイヤルブルーは誠実そうな印象を与える色味が出ていたが、ソリッドでマットな雰囲気をだしているグレーも捨てがたい。何度も電気店の店頭に足を運び見比べて悩み、最終的にグレーを選ぶことにした。
ロイヤルブルーだとありきたりな感じがしたし、グレーとゴールドの組み合わせがとてもカッコよく思えたからだ。
このような経緯を経て、今僕の手元にあるZenBook3(UX390UA)のレビューをお伝えする。
2.外観
天板
天板のスピンデザインは、禅の世界を表現している。光が反射したときの煌めき具合がとても魅力的。このスピンデザインはASUSのZenシリーズの特長であるが、とてもアイコニックなデザインだと思う。見る角度によってその表情を変えるとても見ごたえのあるデザインだ。
ゴールドのロゴやエッジ部分も思ったほど嫌味ではなく、適度なゴージャス感があってよいアクセントになっている。ここが普通にシルバーだったらこれほどまで所有欲を満たしてはくれなかったと思う。
筐体全体
ディスプレイにはGorilla Glass4を使い、ボディは航空機にも使われていると言われてるアルミ合金で作られており、薄い筐体にも関わらず、剛性がしっかりとしており、安心感のある造りとなっている。
薄さ
拡張性を犠牲にしてまで薄さにこだわっただけあって、その薄さは目を引く。わずか11.9㎜で、MacBookをもしのぐ薄さである。この薄さのおかげでカバンに入れた時にもまったく嵩張らず持ち運びやすさを極限まで高めてくれる。
ディスプレイ
Retinaディスプレイに比べると劣るが、フルHDで色合いも鮮やかで日常的に使う分には十二分に綺麗である。またディスプレイのフレーム(額縁)が狭くなっているおかげでスクリーンが占める割合が大きく(82%)、見た目がとてもスタイリッシュである。
2.操作性
キーボード
購入にあたって一番の懸念事項だったキーボードは確かに使い始めはものすごい違和感があった。スペースキーが短く、左側に寄っている上、キーピッチが広いため、右手の動きが左右に大きくなり、タイプミスすることが多くなった。
とはいえ、一日使っただけでほぼ慣れてきたので、あまり大きな問題とはなっていないのは良かった点でもある。
レビューなどでは0.8㎜というキーストロークの浅さを打ちにくいと評しているものをよく見かけたが、僕にはあまり違和感はなかった。
適度なクリック感があり、深く押し込まなくてもタイプできるので、むしろタイプスピードが上がりそうな感じがする。このクリック感のある打ち心地はなかなか気持ちの良いものである。
トラックパッド
指紋センサがなぜかトラックパッド内にあるのが若干邪魔だけど、想像していたほどではなかったのは嬉しい誤算だった。ボディサイズからすると広いトラックパッドはとても使いやすい。4本指ジェスチャーも難なくこなせる広さがある。トラックパッドの感度も良く、思った通りにマウスを動かすことができる。
3本指ジェスチャーの設定を変えたことで、Chromeの戻る、進むもトラックパッド上でコントロールできるようになってますます便利になった。
指紋認証
センサの場所がトラックパッドの中とイマイチだが、やっぱり便利。パスワードを打つ必要がないのがこれほど便利とは。パスワードを忘れてしまいそうになりそうだ。認証に失敗することもなく、認証スピードも高速である。
4.性能
ベンチマーク測定などはやっていないが、体感的にT300chiの倍ぐらいのレスポンスを感じる。アプリのインストールや重いファイルを読み込んだ時のスピードにストレスを感じることは全くない。サクサク、ヌルヌル動作する。これまで使っていたT300chiがCoreMだったので、余計に性能差を感じるのかもしれない。
最新のZenBook13に搭載している第8世代のCorei5は劇的に性能が向上しているらしいので、最新モデルと比べると劣るのかもしれないが、今のところ最新世代のCPUを使っていないのであまり気になりはしない。
ファンの音は静かな部屋などでは気になるかもしれないが、それほど大きな音ではないので、カフェなどではBGMがかかっていると全くわからないぐらい。
ちなみに熱の排気口はMacBookAirやProと同じでヒンジ部分にひっそりと隠されている。デザインと性能を両立した上手いやり方だと思う。
5.モバイル性能
とにかく携帯性を求めて選んだので、不満に思うことは全くない。これまで使っていたT300chiとの比較になってしまうが、約500gの軽量化の効果は劇的で、カバンに入っているのを忘れるぐらい軽くなった。
また非常に薄いので、リュックに入れた時のバランスも良くなり、数値以上に軽く感じた。これは予想外の驚きだった。
標準で付属してくる純正ケースも高級感があり、手に持って運んでもサマになる。
とにかくモバイル性については不満のつけようがない。拡張性の無さは承知の上で選んだけど、この選択は間違いなかったと感じている。
バッテリーの持ちは1時間ぐらい文章を書いているだけで10%ぐらい減ったので、使い方にもよると思うがカタログ値と同じぐらいは持つのではないかと思う。もう少し持ってほしいがこれはCorei5を積んでいること、軽いこととトレードオフなので仕方のないこととあきらめるしかない。
まとめ
まだ購入して1週間も経っていないが、今の時点では全く不満もなく、良いものを手に入れた満足感で一杯だ。携帯性に優れており、質感が高いデザイン、不満のない動作スピード、などまさに、薄い、軽い、速い、3拍子揃った名機だと思う。
この新しい相棒を連れて、どこに旅に出ようかと考えるだけでワクワクする。