先日、日本百名山のひとつ丹沢山に登ってきました。初の百名山というだけでなく、これまで登った山の中では初の標高1500メートル超え、などなど初めてが多い登山で達成感の高い登山になりました。今年に入ってから月イチペースで山に登っていて、本当に楽しいですね。
目次
今回のために用意したグッズ類
最近モンベルのメンバーズクラブに入会してモンベルグッズがわさわさと増殖中です。今回の登山に向けて用意したのは、帽子とパンツ。帽子はこれまで野球帽のようなものを、パンツはお恥ずかしながらGUで購入した2000円以下のスウェットパンツで山登りしてました。
帽子はともかく、パンツはさすがにスウェットだとゴワゴワしてイマイチだったのと撥水性なども期待できなかったので、思い切って専用のものを購入することに。
モンベルのパンツは様々な種類が多く、どれを選べば良いかわからず色々と悩んだ末、クリフライトパンツというものにしました。僕がよく登る丹沢山系の塔ノ岳はとにかく階段が多いので、足の運びがしやすいようストレッチが効く素材が良かったので、こちらのものにしました。
とにかく素材が伸びるし、軽いので脚捌きにまったく影響を与えず買った良かったですね。モンベルは他のアウトドアメーカーに比べると比較的安価ですが、とても高機能で初心者にはありがたい存在です。
帽子は日焼け防止(日焼けすると疲労にもつながるので)と、降雨時の視界確保のために着用しています。今回のはサイドにメッシュが設けられてムレ防止も期待できるのと、見た目のかっこよさで選びました。
今回の登山ルート
これまで何度か丹沢山にトライしましたが挫折してしまいました。一回目は塔ノ岳から丹沢山に向かう途中で脚が攣ってしまい、泣く泣く引き返し。二回目は表尾根縦走で疲労困憊し、塔ノ岳から先に向かう体力が残っていなく断念。
塔ノ岳から丹沢山までは尾根伝いに2.6キロ、時間にして約1時間半の行程なのに、行けないという、近くて遠いイメージでした。
今回も一回目と同じで大倉からスタートし、バカ尾根と呼ばれる大倉尾根を登って塔ノ岳、そしてそこから尾根伝いに丹沢山に向かうことにしました。
登るときに気をつけたこと
一回目は時間を気にして早めに登ったことで体力を消耗し、途中で力尽きたので今回はじっくりとゆっくりと登ることを意識しました。
マイペースで疲れたらすぐに休む、周りのペースに焦らずゆっくりと着実に進むことを意識しました。
登山開始
今回は渋沢駅始発のバスに乗って大倉まで行きました。大倉を出発したのが7時5分。天気は雲も少なく晴れていて登山日和。若干風が強いかも、という感じ。
いつもの大倉尾根を登っていきます。これからあの階段地獄のバカ尾根を登るのかと思うと気分が重くなります。見晴茶屋までは比較的なだらかな斜面を登っていきます。そして見晴茶屋をすぎると容赦なく急坂が続きます。
ただ、何度か登っていて先がわかっているからなのか、きつくてもあと少し行けば平坦なところにでるからもうちょっと頑張ろうとか、まだまだ階段が続くからこのへんで一回休んでおこうかというペース配分ができるようになり、前ほど精神的にへばることはなくなりました。これが経験値というものか。
ただ体力的にきついのはいつも通り変わらず。スクワットを中心に体力トレーニングに励んできた効果はあまり感じず。。
3月の中旬といっても地上では気温が20度を超えたこともあり、山の中も暑くてすぐに汗ばんできて、重ね着していた服をどんどん脱いでいき、最終的にはかなり軽装で登っていきました。
塔ノ岳到着
塔ノ岳山頂に9時52分になんとか到着。ペース配分はうまく行ったものの、ここの登りのきつさは変わりませんね。かなりゆっくり登ったつもりだったので3時間は超えるかと思いきや、なんとか3時間を切ることができました。
晴れて雲もなかったので、相変わらずの絶景。こんな景色の良い塔ノ岳が百名山に選ばれていないのも不思議な話です。神奈川随一の絶景ではないでしょうか。
山頂は谷から吹き上げる風でいつもめちゃくちゃ寒いのですが、今回もご多分にもれず冷たい風が吹き付けてきて寒いです。
途中まであんなに暑かったのに一気に身体が冷えてしまいます。防風ジャケットを羽織り、少しだけ休憩し、すぐに丹沢山に向かいます。
今回は脚のダメージもないし、体力的にも問題ないので行けそうです。これまでで一番コンディション的には余力があります。
いざ丹沢山へ
塔ノ岳を出発したのは10時。
塔ノ岳から丹沢山に向かう道はいったん大きく下り、その後登っていきます。前回は最初の登りで足が攣って断念したのですが、なんと今回も同じところで脚が攣り始めてしまいました。
一瞬、「今回もだめなのか」、という不安な気分になったのですが、気を取り直して少し休憩をし、ストレッチをしていたら、奇跡的に回復してきました。もしかしたら丹沢山に向かって気持ちに焦りがあってペースが上がっていたのかもしれません。
気持ちを取り直し、初心に帰って焦らず、マイペースでじっくりと登ろうと言い聞かせて再び登り始めました。
丹沢山に向かう道は尾根伝いなので開けた景色のところが途中なんども現れて景色がすばらしいです。遠くまで尾根伝いの道が見えたりするところはなんとも牧歌的な気分になります。
登ったり降りたりと変化に富んだ道で体力は消耗しますが、大倉尾根のような激しい急坂は無く、意外となんなく進めてしまいました。
途中何箇所か開けた場所があり、富士山が一望できます。塔ノ岳山頂とは違った角度で見ることができ、こちらも迫力のある景色でした。
1月に登った東丹沢の仏果山、高取山が見えました。かなり低く見えることにビックリ。
そして丹沢山まで0.1キロという標識が現れます。あと少し!
祝!丹沢山登頂!
山頂直前の坂を登るとそこに丹沢山頂の標識が!
3度目のチャレンジでようやく登れました。そして初日本百名山登頂です!
感無量です。
丹沢山の標識のところでは写真撮影の行列が出来ていました。僕も並んで写真を撮ってもらいました。
丹沢山の標識の下に富士山が見えています。これは天気良いときにしか見れないんですよ。
丹沢山に到着したのが11時20分。大倉から4時間20分で登頂できました。
山頂で昼食。塔ノ岳と違って風がきつくなく、ゆっくりと食事できました。
神奈川県最高峰蛭ヶ岳まで3.4キロという標識も見えました。ざっと計算しても2時間半ぐらいはかかりそうなので、日帰りはちょっと厳しそうです。いつかは登ってみたい。
昼食と休憩で体力もかなり回復したので、帰ることにします。
丹沢山を出発したのは11時50分。山頂で30分ほど滞在していたことになりますね。
一気に帰るよ
丹沢山登頂の達成感と喜び、そして昼食をとって荷物が軽くなったこともあり、軽やかな足取りで帰ります。来る時は大変だった塔ノ岳〜丹沢山のルートも楽に感じます。
竜ヶ馬場からみる塔ノ岳山頂。こうやって見ると遠く感じるが、帰りはこの距離もあまり感じず、サクサクと進みます。
塔ノ岳に12時50分に到着。ちょうど一時間で着きました。
ほとんど休憩することなく、一気に大倉尾根を下ります。
この日は三連休ということもあって人が多く、しかもお昼すぎに下り始めたこともあって、大渋滞が起きていました。
金冷しのあたりまでは登山道が狭く抜くポイントが少なく渋滞ペースにはまってしまいましたが、その後は抜けるポイントでどんどん抜いて下っていき2時50分すぎに大倉バス停に到着。
今回の登山で一番成長を感じたのはもしかしたらこの下りかもしれません。いつもは2時間半以上かけて下るのですが今回は2時間弱で下れました。
斜面や足場の悪さに慣れたのか、登山靴が馴染んできたからか、いつもより意識してスピードを上げことが効いたのかわかりませんが、これまでより下りがかなり楽でした。
登山振り返り
今回は丹沢山初登頂ということ、マイペースを維持できたこと、下りがこれまで最速だったことなど少し成長を感じることができ、とても満足度が高い登山でした。
天気にも恵まれて素晴らしい景色を見ることが出来たのも良かったです。塔ノ岳から丹沢山に向かう登山道は景色が良く、素晴らしかったです。富士山も丹沢山に向かう登山道の方が塔ノ岳山頂よりもきれいに見ることができます。
塔ノ岳まで行ったら足を伸ばして丹沢山まで行くことをオススメします。もちろん余力があればの話ですが。
大倉〜丹沢山のピストンで約7時間の山行で、かなりの体力を消耗します。僕のスマホのアプリによると今回の山行で歩数は4万歩超え、消費カロリーも2900Kcalとなっており、その厳しさが少しは伝わるかと思います。
初めて塔ノ岳に登った時は塔ノ岳山頂で倒れそうなぐらい消耗して、もう二度と登るかと思ったものですが、僕みたいに初心者に毛が生えたぐらいのレベルでも何度か登って経験を付けて、しっかりと準備してトライすればなんとか丹沢山まで登頂することが出来ました。
さて、次はどこに登ろうかな。丹沢山系は蛭ヶ岳をいつかは登りたいですが、丹沢山系以外にも日帰りでアクセスできそうな山を探して登ってみようかな。