最近すっかり登山にはまっていて、12月に2回、1月に1回、そして今回と月イチペースで登っている。今回の記事は昨年12月に登った時は曇りで山頂の絶景を拝むことが出来なかった塔ノ岳に再チャレンジについてだ。いつも登っているバカ尾根と呼ばれているルートは何度も登っているので、今回は違ったルート、三ノ塔、表尾根経由のルートで行くことにした。
目次
登山開始
朝6時、大倉の登山口に到着。まだ日が出ておらず、真っ暗だったので、もう少し日が登るまで車の中で待機。6時20分ごろ、東の空が明るくなってきたので、登山をスタート。大倉から三ノ塔に行くにはまず、風の吊り橋と呼ばれる大きな吊り橋を渡り、その後しばし森の中の舗装された林道を歩くことになる。
本格的な登山道入り口の牛首まではだいたい40分程度で到着します。
徐々に日が登り始め、森の木々の間から差し込む朝日が神々しくもあり、澄んだ空気と合わせて清々しい気分になるのだった。
牛首からは本格的な登山道に入る。大倉尾根コースと比べると斜度もそれほどきつくなく、ちょうど良いペースで登っていける。山頂が近づいてくると雪が多くなり、足元に気をつけながら登っていく必要があった。今回は2月の登山ということもあり、念の為軽アイゼンを用意してきたので、いざという時は使おうと思っていたのだけれど、今回は残念ながら出番はありませんでした。
三ノ塔の山頂近くでは2匹の野生の鹿を見ることが出来た。
三ノ塔到着
大倉を出発して約2時間、8時28分に三ノ塔山頂に到着。
山頂は広く、富士山が目の前に見えて眺望が抜群に良い。そしてこれから向かう塔ノ岳までの尾根を見ることができる。
想像以上に塔ノ岳は遠く、途中の尾根もアップダウンがキツそうで、少し不安がよぎるが、ここまでは体力的にも全く問題なく、少しだけ休憩をして表尾根コースにチャレンジしていく。
初めての表尾根で苦戦
せっかく三ノ塔まで登ってきたものの、表尾根コースは烏尾山までいっきに下る。
このコースは日陰になっており、雪が残っている中で急勾配を下るので怖かった。ゆっくりと注意しながら進む。
30分ほど下り、9時10分頃に烏尾山荘に到着。ここも眺望が素晴らしい。
ここからは尾根伝いに登ったり下ったりを繰り返して徐々に塔ノ岳に近づいていく。
途中雪が溶けてドロドロになった道路や、鎖を伝って降りる場所などもあり、想像以上にハードな道が続き、徐々に体力が奪われていく。
それでも尾根伝いに歩くと左右に素晴らしい景色が広がっていて、飽きることがなく苦しいながらも楽しみながら進むことが出来るのだった。
新大日の辺りからは残雪がかなり残っており、アイゼンを装備するかどうか迷ったのだが、周りの登山者の方に話を聞いてみると「これぐらいならアイゼン無しで塔ノ岳まで行けるよ」、ということだったので装備は無しで登っていくことに。
おぼつかない足元で体力が奪われ、かなり消耗していたが、木の又小屋の少し先でようやく塔ノ岳まで0.7Kmという標識が現れ、不思議と気力と体力が湧き上がって足取りが軽くなった。
そしてしばらくすると塔ノ岳山頂が見えてきた。
塔ノ岳到着
山頂まで最後の急坂を登らないといけないけど、あと少し。
山頂から下りてくる人と交互にすれ違いながら少しづつ登っていき、11時15分、ようやく塔ノ岳に到着。登り始めてから約5時間。想像以上に時間がかかったが、今の自分の体力ではこれが精一杯だった。
この日は本当に雲ひとつない絶好の登山日和で、山頂から見る丹沢の山々、そして目の前にそびえる富士山と絶景を味わい尽くすことができた。
そして富士山とは反対の方、自分が登ってきたほうを振り返って塔ノ岳山頂から三ノ塔を見下ろすと、自分がどれだけ歩いてきたかを知ることができ、とても胸が熱くなる。この距離をよく登ってきたなと。
塔ノ岳の山頂は風が強く、じっとしていると一気に熱が奪われて身体が冷えてしまうので、山頂についたらすぐに防寒着を着て熱が逃げないようにする必要がある。山頂の景色が良いので見入ってしまうとすぐに身体が冷えてしまうんだよね。
ダウンとネックウォーマー、ニット帽などで防寒対策をしてから、軽く軽食を食べ、コーヒーを入れて一休みをしました。
いつかは行ってみたい神奈川最高峰の蛭ヶ岳も見えました。
大倉尾根から下山
山頂で30分ほど休憩したり写真を撮ったり、景色を堪能した後、11時50分ごろに大倉尾根をひたすら下って帰ることに。
大倉尾根は登りはつらいけど、帰りはひたすら下りだけなので、足首や膝には負担がかかって厳しいが、心肺機能的にはかなり楽なルートだ。
いっきに下って14時15分には大倉バス停に到着。帰りはいつも通り車でのんびりと帰路についた。
登山振り返り
今回はいつものバカ尾根コースとは違って、三ノ塔、表尾根経由で登ったが、変化に富んだコース、でとても充実した登山ができた。事前に山の情報をネットなどで収集して雪対策としてアイゼンを用意したので心理的に安心感を持って冬の低山登山に挑むことができた。
そしてなによりは天気の良さ。ここ数週間、天気予報を見ながらいつ登ろうかとタイミングを見計らった中で、休日と天気がうまく合った日に登ることが出来たのが今回の登山が充実した最大の理由だったと思う。
これまでは春、秋の登山ばかりで真冬の山は初めてだったけど、冬山の楽しさもわかりました。今年は夏の山も登ってみようと思った。
あとは自分自身の体力の無さに思い知らされた。三ノ塔までは問題なかったけど、表尾根は本当にきつくて足元がフラフラになった。
ここ数ヶ月毎週10キロのランニングで走り込んで、足腰は鍛えてきたつもりだったが、終盤に足元が覚束なくなったりとまだまだ持久力に課題が残る結果となった。もう少し日常のトレーニングをやりこまないと駄目かもね。