さよなら僕のマクドナルドと勉強部屋

僕がマクドナルドで勉強するようになったのはかれこれ6年ほど前に遡る。ちょうど中小企業診断士の勉強を始めた頃だ。それまでもJavaの試験やTOEICなど比較的自己啓発意欲は高いほうだと思うのでそれなりに勉強はしていたけど、中小企業診断士試験は今まで以上に量も質も問われる試験でいかに集中して勉強するか、いかに勉強時間を確保するかが緊急課題となっていた。

広告

マクドナルドでの勉強

僕は職場から自宅までちょうど1時間ぐらいだったので、21時に仕事終えて帰ってきたら22時。そこから夕食を食べ終えると23時。23時から勉強をするのは精神的にもかなりきつかったし、家に帰ると気持ちが一旦緩むので、そこからもう一度気分を高めて勉強に入るのはかなりしんどい作業だった。

そこで僕が考えたのが、通勤途中の乗り換え駅で一旦降りてマクドナルドで勉強するというものだった。職場の近くでも良かったのだが、気分を切り替えるために一旦電車に乗って仕事モードから抜けつつ適度に緊張感が残った状態で乗り換えついでに降車して乗換駅近くのマクドナルドに入る。

家計に余裕の無いサラリーマンにとって100円コーヒー一杯で長居できるマクドナルドはありがたかった。空腹時はちょっと贅沢してプラス100円でチキンクリスプを頬張りながら勉強したものだ。家に帰る前に過去問1事例、試験直前は2事例。なんてよく頑張ったものだ。マクドナルドで1~2時間勉強してから帰るというのがいつのまにか習慣になっていた。

高校生や大学生が周りで騒いでいても集中して勉強できるという特殊な能力もこのマクドナルドで鍛えられたものだ。

中小企業診断士合格後はさすがに通う頻度は減ったものの、診断実習期間中にレポートを作成したり、研究会の課題を解いたり、セキュリティスペシャリストやプロジェクトマネージャの試験勉強したり、そこはもう僕のもう一つの勉強部屋のようになっていた。

どこの席に座ると空調が当たって寒いとか、あそこの席は階段からの死角になって集中しやすいとか、そのマクドナルドについて語り始めたら1時間ぐらいは余裕で喋れそうなぐらい詳しかったと思う。

new-york-655215_640

マクドナルドの閉鎖

そのマクドナルドが先月一杯で閉店してしまった。最近の業績不調の煽りを受けてのことだと思う。確かに駅近くの店舗としては客はあまり入っていなかったし、ここ数年で店員の対応も悪くなったし、店舗のクリンネスも下がっていたのは気になっていたところだったのである意味仕方ないことかもしれない。

喪失感

閉店が決まった時は、「まあ仕方ない、マクドナルドは他にいくらでもあるし、別の店で勉強すればいいか」ぐらいに考えていたけど、実際に閉店されると、何かあるたびにそのマクドナルドが無いことが自分にとってどれほど影響があるかを強く感じさせられることになった。

「今日はちょっと研究会開始まで時間があるから、あのマクドナルドで1時間ぐらいブログの下書きしようかな、あ、もうあのお店無いんだっけ」とか、「電車が事故で止まっちゃったから、あのマクドナルドで時間潰してようかな、あ、もうあのお店無いんだっけ」。とかいかにあのマクドナルドが存在することが当たり前のことだと思い込んでいたかを思い知らされることが何度もあった。

閉店から半月たってようやくブログに書き起こせるぐらいに気持ちは落ち着いてきたけど、やっぱり少し寂しいものだ。この喪失感はもうしばらく続きそうだ。