先日、とある人と資格の話になって僕がいくつかの難しい資格を持っていることや、その資格を活かした活動を行っていることについて話をしたところ、次のようなことを言われました。
頭いいんですね~!と。相手には悪気はないのですが、僕は違和感を感じました。それは自分で頭がいいとか優秀だとか思ったことなんてなくて、むしろ自分が知っている優秀な方々と比べると、回転は鈍いし、しゃべりも下手だし、臨機応変に対応できないし、まだまだと思うことの方が多いからです。
僕が他の人よりほんの少しだけ、優れいているものがあるとしたら、続ける力があったからだと思っています。そこで今回は続けることについて書いてみようと思います。
広告
目次
続けることはなぜ大切なのか
僕の憧れのスポーツ選手の一人にイチロー選手がいます。野球にそれほど興味はない僕が唯一プレーを見たいと思わせた選手がイチロー選手です。そんなイチロー選手が84年間破られることがなかったジョージ・シスラーのシーズン最多安打の記録を2004年に破ったときの言葉が続けることの大切さの全てを表していると思いますので、ご紹介します。
小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道
イチロー選手のように才能に溢れた選手ですら、続けることの大切さを訴えています。
一部の才能のある人を除き、多くの人は何かを習得したり、成し遂げるためには、勉強なり、実践経験なりを継続して積んでいく必要があります。繰り返しやることで知識として、技術として定着し、自在に使いこなせるようになるからです。
僕にしても、転職ばかりしていたダメサラリーマンだったわけですが、一念発起して継続して勉強し続けることで、難関国家資格の一つ、中小企業診断士になれました。
このように継続する力は大きなことを成し遂げるうえで欠かせない能力です。
続けることはなぜ難しいのか?
継続する力を発揮すれば、難しいことも大きなことも成し遂げられる可能性が高くなるにも関わらず、多くの人が継続できずに途中でやめてしまったり、あきらめてします。
続けることの大切さはみんな知っていると思うのに、なぜほとんどの人は続けることが出来ないのでしょうか。
多くの人にものごとを続けることができない理由を聞いてみると、
- 本当はやりたいことじゃなかった
- 飽きた
- 他にやることができた
などなど、列挙すればきりがないぐらい出てきます。
そして多くの人が続ける精神力がない、忍耐力がないと反省をしていたりします。
僕が考えるに継続力は精神力でも忍耐力の問題ではなく、継続するための意識や計画、環境ができていないだけだと考えています。
継続力を養うには
継続することの大切さをわかっていながら、継続できない人はどうすれば良いのでしょうか?
僕には勉強や習い事、趣味など5年以上続いたものがいくつかありますが、僕の経験から導き出した継続力を養うコツを最後にご紹介します。
継続力を養うには3つのポイントがあります。それは先に書いた通り、
- 継続するための意識を持つこと
- 継続するための計画を立てること
- 継続するための環境を作ること
です。これらを一つ一つ確実に行うことで、自然と継続することができるようになります。もう少し具体的に説明していきます。
1.継続するための意識を持つこと
多くの人が、何のために継続しているのか、本当にやりたいことなのか疑問を感じながら進めてしまっています。まずは意識の部分をしっかりと整理することが重要です。具体的には下記のポイントを実践していきます。
- 本当にやりたいことをやる。
- 続ければ必ず成し遂げられると信じる
- 成し遂げたあとの自分の姿を何度もイメージする。
- 何度失敗しても、いずれは出来るようになると楽観的に考える
2.継続するための計画を立てること
無計画に進めていては続くものも続かなくなってしまいます。まずはしっかりと計画を立てて、計画、実行、チェック、見直しのPDCAのサイクルをしっかり回していくことが大切です。
- 成し遂げるまでの計画を立てる
- 小さなゴールを設けて、一つ一つ達成していくと成し遂げられるような計画にする
- 計画を常に見直すこと
3.継続するための環境を作ること
最後に重要なのが環境づくりです。一人で頑張り続けることには限界があります。周囲の人々のサポートが必ず必要になるときが来ますので、周囲の理解を得ることや、同じ目的を持った仲間を作るなども心がけると良いでしょう。
- 周囲(家族、職場、友人)の理解を得る
- 同じ目的を持った仲間を作る
これらを意識し、実践することで壁にぶつかっても、失敗しても継続する力がついていきます。継続する力は単なる精神力や忍耐力の話ではありません。しっかりと意識を作り、計画を立て、環境を作って実践することで、誰でも継続力は養えます。
継続できずに悩んでいる方への、参考になればと思います。