2020年1月14日でいよいよWindows7のサポートが終了します。世間でだいぶ騒がれていましたので、Windows10への移行が進んでいると思いきや、OSのマーケットシェアを公表しているStatCounterによると2019年12月時点ではまだ27%もWindows7が占めているとのこと。
そこで今回はサポート終了すると何が問題なのか?Windows7のサポート終了後どうすればよいのか?について書いてみます。
目次
OSのサポート終了とは?
Windowsは毎月一回、Windowsのバグやセキュリティの脆弱性を修正する更新プログラムをWindows Updateという仕組みを利用して配信しています。これによりOSは最新の状態が保たれ、安全に利用することができます。
この毎月一回配信されるWindows Updateはサポート期間中のOSに対してのみ配信されます。なので2020年1月14日以降はWindows7には更新プログラムが配信されなくなります。
更新プログラムが配信されなくなると、Windows7のセキュリティ脆弱性が放置されたままになります。Windowsでは頻繁に脆弱性を修正するプログラムがWindows Updateで配信されていますが、それらの修正プログラムが更新されなくなるのです。
セキュリティ脆弱性が放置されるとどうなるの?
セキュリティ脆弱性が放置されると、たとえウイルス対策ソフトなどを最新の状態にしていても、脆弱性を突いた攻撃を受けるとウイルスに感染し、PCを破壊されたり、情報を抜き取られたりします。
例えば、一見何も問題がなさそうなWebサイトを見ただけでウイルスに感染してしまうとか、メールの添付ファイルを開いただけでウイルスに感染してしまうとか、日常よくある操作をしているだけで攻撃を受ける可能性が高くなるのです。
また、自身が攻撃を受けるだけでなく、同一ネットワーク内の他のPCにもウイルス感染を広げたり、と加害者側に回る可能性もあることも知っておいたほうが良いでしょう。
サポート終了後に例外はあるの?
ちなみにサポート終了後は更新プログラムが配信されなくなると書きましたが、例外もあります。WindowsXPは2014年4月にサポートが終了していますが、これまでに2014年5月、2017年7月、2019年5月の3回例外的にWindows XPに対して更新プログラムが配信されました。
これは、悪用されるリスクが高い、悪用されると拡散性の高い脆弱性が見つかった時の異例中の異例の例外措置と考えたほうが良いでしょう。
2014年4月以降、様々なWindowsの脆弱性が見つかっていますが、OSの基本的な構造は大きく変わっていませんので、WindowsXPにも同様の脆弱性があると考えて良いでしょう。
なので、例外措置があるからとたかをくくらず、毎月発見される脆弱性が放置された状態であると危機意識を持つ必要があります。
Windows7サポート終了後はどうすれば良いの?
Windows7をサポート終了後使い続けることの危険性はここまでの説明でお伝えしましたが、じゃあ、どうすれば良いの?という話になりますよね。
パソコンにあまり詳しくないのであれば、Windows10のパソコンに買い替えてしまうのが手っ取り早く確実です。今新品で売っているパソコンはすべてWindows10なのでどれを買っても間違いありません。
Windows10はWindows7などと違って、定期的な大型アップデートにより機能が追加されていく仕組みに変わっていますので、基本的にはWindowsの指示に従って定期的にアップデートしていけば、サポート終了を迎えるということもなくなります。
パソコンにある程度詳しくて、ちょっとしたトラブルシュートができる方であれば、MicrosoftのサイトからWindows10をダウンロードし、アップグレードすることが出来ます。
OSのアップグレードは基本的には推奨スペック以上のPCであれば大抵のパソコンで出来ますが、アップデート後にドライバが対応していないなどの細かなトラブルに見舞われる可能性もあります。
なので、パソコンにあまり詳しくない方はアップグレードよりも買い替えをオススメしています。
最後に
今回はWindows7のサポート終了にあたって、OSのサポート終了の説明と、サポート終了後どうすればよいのかをまとめました。
最近Macを使っていて思うのが、業務利用とかでどうしてもWindowsじゃなきゃだめだという理由がないのであれば、これを機会にMacに切り替えてみるというのもありかもしれませんね。
またWindows10もサポート終了がないと本文中に書きましたが、厳密には各バージョンごとにサポート終了期間が設けられ、すでにサポートが終了しているWindows10もあります。この辺りは別記事に起こして書いてみようと考えています。