先日WordPressで構築したWebサイトのドメイン引っ越しを行いました。
テストのドメイン名でWordPressで構築したサイトを本番のドメイン名に引っ越しするというものです。レンタルサーバはWordPressで有名なWPXレンタルサーバ。レンタルサーバはテストも本番もWPXのままです。
初歩的なトラブルもありましたが、いくつか失敗した部分もあったので備忘録がてら注意点をまとめておきますね。
まずサイトの引っ越しにあたり、WPXのマニュアルに記載してあるこちらの手順を参考にしました。
基本的にはこの通りなのですが、作業ミスをしたり漏らしたりすると大事故になります。
WPXレンタルサーバ マニュアル「WordPressの移転」
目次
注意点1 wp-contentフォルダのバックアップは漏れなく行おう!
このマニュアルに記載してある「3. WordPressインストール先にある[wp-content]フォルダの取得 」 の方法が掛かれていますが、コンテンツ量や数が多い場合、FTPセッションが切れてしまい何度か中断してしまいます。この時にファイルの移行漏れがあると後で想定外のトラブルが起こりますのでしっかりとファイル数やファイルサイズなどを確認し、漏れが無いようにしておきましょう。
ちなみに、僕が作業する時にプラグインのファイルをいくつかダウンロードし忘れていたら、移行後にサイトそのものが意味不明のメッセージが出て表示されなくなりました。プラグインの一個ぐらいでサイト全体が見えなくなるとは思わず、かなりテンパりました。
注意点2 データベースのインポート時のファイルの修正は慎重に!
マニュアルに記載してある「3. 内容の編集(※移転に伴い、ドメイン名が変更になる場合のみ)」 のページにはサラっとこんな記述があります。
先に移転元で取得したデータファイル内で、変更前のドメインによる絶対パス(http://~)の記述がある場合は、 変更後のドメインによる絶対パスへの置換、もしくは相対パスへの変更が必要です。 必要に応じてファイルの編集を行ってください。
これ、滅茶苦茶重要なことなのに普通に書いています。
私の場合は、移行前のドメインでエクスポートファイルをテキストエディタ(今回は秀丸を利用)で開き、GREPで「http://xxx.test.domain(移行前のドメイン)」を検索し、一括置換でこの文字列を「http://yyy.honban.domain(移行後のドメイン)」に変換しました。
今回はこの部分でトラブルは起きなかったので、間違い無かったと思いますが、この文字列の置換に失敗していたり、漏れがあるとサイトが表示されなかったり、コンテンツが表示されなかったりと色々とトラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
注意点3 「.htaccess」ファイルの取り扱いは慎重に!
移行後に1で挙げたテンプレートの問題を解消したら、トップページは正しく表示されるようになりましたが、どのリンクを開いてもエラーになってしまう現象が起きてしまいました。どうもアクセス権限の設定の様なのでマニュアルを確認したところ、「5. 取得した.htaccessの適用」
を見るとこの様に書かれていました。
エックスサーバーから移転される場合は、上記〔移転元で準備するもの〕の『2.「.htaccess」ファイルの取得』で保存したファイルをテキストエディタ(Tera Pad等)で開き、“# BEGIN WordPress”~“# END WordPress”に書かれている内容を適用してください。
とあったので、この指示に従って、サーバ上のファイルを直接編集したのですが、よーく確認するとファイルを更新したにも関わらず編集した内容が反映されていませんでした。結局前のサーバからダウンロードした.htaccessファイルを新ドメインのサーバ上に上書きアップロードしたところ、問題が解消出来ました。ファイルのアクセス権の問題だったようです。
そんなこんなでITに詳しくない人が行うのは、少し難儀な作業なので自信の無い人は詳しい人に任せるか、詳しい人からサポートを受けれる状態でやった方がいいでしょう。