遂に人生初のフルマラソンがスタートです。42.195キロを走ることがどんなことか、30キロから先にどんな世界が待っているのか、未知の旅に出ます!
目次
スタートから10キロまで
自己申告したタイムが遅かったので、スタートは最後尾。こんなに後ろになるとは思ってなかったけど、スタート地点に辿り着くまでに8分ぐらい歩いたり走ったりして進みました。時間制限を気にしているランナーにとってはこの8分が後で響いて来るので、少し嫌な感じがしました。
5キロ過ぎまでは筑波大学構内を走るのですが、黄色に色づいた銀杏並木を走り抜けるのは気持ちいいです。まだこの時点では周りに合わせてゆっくりと走っており辛さは感じない、足首は少し痛みを感じるが走れないことは無い、まだまだ行ける、と自分に言い聞かせて走ります。
しばらくすると大きな道路に出て今度は筑波山に向かって走ります。雄大な景色の中、走れることに気分が良くなります。
10キロから折り返し地点まで
10キロ過ぎてもペースは変わらずキロ7分〜6分のゆっくりしたペースで走れていました。15キロ過ぎぐらいから少し身体が重くなってきて、20キロぐらいでトイレで一旦止まって再び走り出したら、なんか身体が重い、足取りが重い。
なんとか折り返し地点まで走れたけど、この時点で2時間30分経過していました。予定通りと言えば、予定通りだけど、想定以上に苦しくなってきました。
折り返し地点から30キロまで
この状態で数キロ走ると今度はハムストリングやふくらはぎの筋肉が痙攣し始めました。脇道に寄ってストレッチをすると、伸ばした筋肉とは別の場所が今度は攣ってしまい、モグラ叩きの様な状態になってしまいました。
少し走っては少しストレッチというのを繰り返しながら走ります。この頃になると日が高く昇り、日差しもきつく暑さと筋肉の問題で本当にきつかった。何度も歩こうかと思ったけど、ここで歩いたら絶対ゴールまで間に合わないと思って何とか走りました。
しかし27キロ過ぎぐらいから今度は右膝の横が痛くなってきました。腸脛靭帯炎でした。左の足首をかばって走っていたので、右足にいつもと違う捻りが生じたようです。だましだまし走り続けたものの、膝がネを上げるのも時間の問題だと思うようになってきました。
30キロから先
30キロまで何とか走りきり、タイムを見たら3時間30分。予定より早い!しかし筋肉の張りと膝の痛み、足首の痛みで下半身は満身創痍でとても走れる状態にありませんでした。ここで初めて歩いてしまう。悔しかったが完走出来なかったらもっと悔しいので、痛みをこらえつつ、どうやったら完走できるかを考えました。
まずは1キロ何分で歩けるか測ってみることにしました。すると1キロ約10分で歩けることがわかりました。残り11キロなので110分。制限時間までは140分残っている。このペースで歩き切れば完走は出来る、とわかると俄然やる気が出てきました。とにかく足が痛いので走ることは出来ませんが、歩くことはかろうじて出来るので、キロ10分ペースは絶対に崩さないように歩き続けました。
そして遂にゴール!!
残り5キロぐらいからは歩いても足が痛くなってきましたが、そこは踏ん張りました。歩き始めてからは完走するにはどのぐらいのペースを維持すれば良いかばかりを考えて頑張りました。最後の方は沿道の応援の方もまばらになってきたけど、絶対に絶対にゴールすると言い聞かせて一歩一歩前に進みました。
そして最後、トラックに入ってゴールが見えてきた時にこみ上げてくるものがありました。最後ぐらい走ってゴールしたいと思ったものの、身体が言うことを聞かず、最後まで歩いてのゴールでした。ゴールしたあと、思わずガッツポーズ、そして天に向かって拳を突き上げました。何とかやりきったぞ!時間は5時間38分。ネットタイムは5時間30分ジャストでした。
感想
やっぱりフルマラソンは走ってみないとわからないことばかり。本当にチャレンジして良かったと思います。約6時間ひたすら走り続けるというのは普通の状態じゃなくて、とても一人じゃ無理なことだけど、沿道の人の応援や一緒に走ってくれるランナーのお陰で何とかゴールすることが出来ました。
フルマラソンを走って良かったこと
・怪我に悩まされた時期を乗り越えられたことで大きな自信になった。
・42.195キロを経験出来た。これで偉そうにマラソンを語れます。
・長年の夢を達成したことによる強烈な達成感。最高です。
とりあえず目標を達成してしまったので、フルマラソンにもう一度チャレンジする予定は全く無いです。しばらくはいいかな、と思ってるけど、また走りたくなったらチャレンジするかもしれません。まずは足首をしっかり直して、フォームももっと良くしていきたいですね。
PS.僕の使っているランニングタイツはCW-Xのエキスパートタイプ。膝と太腿周りしかサポートされないタイプですが、履いていると疲れが違います。腰周りのサポートがある方がフォームを維持するためには良いと思うので、次回はスタビライクスにしようかな。