2015年1月21日に開催されたMicrosoft Windows10イベントで、Windows10に関する様々な新機能、新サービスが発表されました。どれもMicrosoftの本気度を感じ、サティア・ナデラCEO就任後に起きた様々な変化の集大成ともいえるモデルとなりそうです。
目次
◆サービス面
- Windows7、Windows8.1からのアップグレードは1年間無償
- 端末が壊れるまで最新版のWindow10が利用可能
今回、多くの人が驚いたのが、サービス面での新発表。Windows8が発売された時も、購入後1年以内のWindows7は1000円ぐらいでWindows8にアップグレード出来るサービスがあったかと思いますが、今回はそれをさらに進めて、アップグレードが1年間無償となりました。これまでのOSで稼ぐMicrosoftのビジネスモデルが大きな転換点に来ていることを示唆しています。
端末が壊れるまで最新版のWindows10が利用可能、というのはイマイチよくわかりません。というのもMicrosoftはSurface以外の端末はハードベンダーに任せているので、自分達が管理しきれない端末について最後まで最新OSを提供するといっても、無理があるんじゃないかなと思うのです。ちゃんとハードベンダーにネゴっているのかな。それともこれまでと全く違うエコシステムを構築するのかな?
◆機能面
- 新ブラウザ「Spartan」を搭載
- 会話型アシスタント機能、Cortana(コルタナ)の搭載
- Universal Appでマルチデバイス対応
- XBox連携
- DirectX12搭載
機能面でも色々と発表がありましたが、個人的に一番驚いたのが新ブラウザのSpartanです。InternetExplorerは下位互換に縛られて、思い切った進化が出来なかったことから、ようやくInternetExplorerと訣別する決心を付けたようです。果してどの程度高速なブラウザになっているのか、楽しみです。
Spartanではタブにマウスオンすると、そのタブのプレビューが表示されます。
CortanaはSiriやGoogleNow的なアプリケーションですが、PC内のファイル検索までも出来るようです。注目度の高い機能ですが、僕はPCを音声で操作する、という行為に馴染が無いのでメリットは良くわかりませんが、PCの操作に慣れていない子供達はすぐに操作を覚えちゃいそうです。
スタートボタンの下の辺りからCortanaのコントローラが表示され、音声に応じて円形の部分が大きくなったり、小さくなったりして音声に反応している様子がわかります。そして問いかけに対してのレスポンスが文字情報や画像情報で表示されます。
UniversalAppは1つのアプリをデスクトップ、タブレット、スマートフォンとマルチデバイスで使えるようにする機能の様です。複数のデバイスを使い分けしている人にとっては便利そうです。
PCで作ったPowerPointのファイルをWindowsPhoneで開くことも出来ます。
XBox、DirectXは個人的にはあまり興味無いですが、XBoxとの連携が出来るようになり、DirectX12で複雑な処理が必要なグラフィックも高速に表示ができるようになるようです。
このように精度の高い画像をスムーズに表示することが出来ます。
◆開発面
- テクニカルプレビューの最新ビルドは来週にも公開
- WindowsPhone向けに提供される最初のビルドは2月にも公開される予定
ということで、これらの最新機能を試せるテクニカルプレビュー版はもうすぐテスト出来るようになります。見た目は最初に提供されたテクニカルプレビューよりも少し洗練されているようなので、今から楽しみですね。
最後にMicrosoftが今回の発表の際に流した動画がこちら。7分ほどでコンパクトにまとまっていますので、こちらもご覧下さい。