中小企業診断士試験 1次試験 2次試験 TAC TBC LEC 弱小

僕が3年間で中小企業診断士に合格した勉強法~2次試験編

前回の中小企業診断士試験の1次試験編に続いて、

3年間で中小企業診断士に合格した勉強法~1次試験編 | tomokimatsubara.net

今回は2次試験編です。早速ですが試験履歴から見て行きましょう。



目次

試験履歴

  • 2011年10月 2次試験初受験 AABBで惜敗 学習方法はTACの直前講習
  • 2012年10月 2度目の2次試験で無事に合格! 学習方法は弱小診断士勉強会+TACの直前講習

僕は1次試験に合格するなんて思ってもいなかったので、2次試験の勉強なんて一切やったことがありませんでした。そんな状態だったので1次試験合格が分かった後、慌ててTACの説明会を聞きに行き、直前講習の申込をしたのでした。

1回目の2次試験

勉強の仕方が全くわからなかったので、TACのストレート生向けの2次直前講座を受講することにしました。渋谷校で遠藤先生の授業を受けました。

遠藤先生の熱く上手な教え方に加え、ここまでずっと独学だったので、人に教わることの嬉しさもあって二次試験の勉強に没頭していきました。

同じ教室で近くに座っていた人達に声を掛け、授業の前後に自主的に勉強会を開いたりするなど、初めて受験仲間というものもでき、大変ではあったものの、とても楽しい11週間でした。

勉強そのものはTACの演習で使う問題を解いて、復習する、の繰り返しとTAC受講生だけが購入できる事例4対策問題集だけをやりました。

この時は時間も無く、過去問題をやる余裕が無かったので、TACの演習問題に全てを掛けて2次試験に挑みました。

結果はAABBということで思っていたより悪くはなかったけど、やっぱり付け焼刃の対策では難しいのだな、と痛感したのでした。

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2回目の2次試験

1回目の2次試験を受けたときに受験仲間と問題の解き方についてディスカッションをすることが僕自身にとってとても効果的だったので、2回目の二次試験は受験校ではなく勉強会で勉強することに決めました。

いくつかの勉強会を見学した上で、弱小診断士勉強会という老舗の診断士勉強会に参加することになりました。

弱小診断士勉強会での勉強

弱小では最初の三カ月は週一回1事例をみっちり解くという方針で1事例をしゃぶりつくして議論し尽くす、という勉強を行いました。

ベテラン受験生や診断士になられたOBの方達と議論することで診断士試験に求められているもののレベルの高さを改めて実感したのでした。この世界を知らないで合格はできないな、と思ったものでした。

4カ月目以降は平成13年からさかのぼって全ての事例を解きました。古い問題は問題形式も違ったり直接的に参考になる部分は少なかったですが、何年も通して勉強することで診断士試験で問われている共通テーマが見えてきました。

登場する企業や置かれている状況は毎年変わってくるけれど、”診断士試験って結局こういうことが問われているんだよね”、というのが肌で理解できるようになった辺りから、問題を解くときの安定感が高まったと思います。

弱小とTACの並行学習

そして直前の2カ月間はひたすらアウトプット。とにかく過去問題とTACの事例4問題集を何回も何回も解きました。またこの時期はTACの直前講習にも通いましたが、TACでは初見問題に慣れることと全体での相対的な位置の確認のみ、と位置付けていたので問題を解くだけで復習もほとんどやりませんでした。

この頃になるとTACの中でも上位二割ぐらいには安定しては入れるようになってきて手ごたえを感じ始めていました。

休みの日は実際の試験と同じタイムスケジュールで4事例を解いた後、さらに事例4の過去問題を2事例追加で解くといった体力トレーニングのような勉強法も直前期には行いました。

こういったがむしゃらな勉強方法の結果、無事に二回目の二次試験を通過することが出来ました。二次試験の合格発表の日は会社を休んでわざわざ銀座まで結果を見に行ったのですが、番号を見つけた時の感動は未だに忘れられません。努力の結果が報われて、本当に嬉しかったです。



勉強法のまとめ

過去問題について

時間があるときには一つの事例にじっくりと取り組んでみることをおすすめします。ただ問題を解くだけでなく、様々な視点で問題を見てみることが良いと思います。また可能であれば受験生同士でディスカッションすると良いと思います。僕はこう思うけど、あなたはどう思うのか?といった話を事例文の記述、一つ一つについて議論すると良いでしょう。

ディスカッションする相手がいない場合に僕が使っていたのが、AASの合格者の再現答案です。適当に3人ぐらいの回答と見比べて、回答の視点が漏れていないか、伝え方に工夫が必要でなかったか?などを見比べていくことで、自分の回答を客観的に評価ができるようにもなりました。

過去問題は最低でも10年分は解こう

先にも書いた通り、診断士試験はテクニカルな部分よりは、何を問われているかを把握することが合格への最短ルートだと考えています。過去問を10年間連続して解いていくと、毎年同じことが聞かれているのがわかってきます。

毎年聞かれていることこそが、診断士に求められている資質そのものです。なので、過去問題は10年分は解きましょう。答えを覚えるのではなく、何を問われているのかを意識しながら解くことが大切です。

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質より量

最終的には質が求められるのですが、やはり勉強量をこなさないと質は高まりません。過去問10年分だけでは全然足りないです。

とにかく毎日毎日事例問題を飽きるぐらいまで解きまくって下さい。そして事例4の計算問題もこれも毎日、必ずやりましょう。毎日やって積み重ねていくとおのずと質も高まってきます。

スケジュールとコンディショニング

年1回しか受験できないこの試験に最高のコンディションを合わせていくのは非常に難しいことだと感じていました。

そこで僕はゴールデンウィークのTAC模試、9月の直前模試をそれぞれ本試験と見立ててコンディションを整える調整をしていきました。

一年間に3回本試験を受けるぐらいの気持ちで調整をしていったおかげで、10月の本試験の時はコンディション作りはばっちり決まって最高の状態で受験を迎えることが出来ました。

簡潔に書く

なかなか合格できない人の答案で多いのが、複雑に書きすぎて何が言いたいのかよくわからない文章になっていることが挙げられます。あくまでも回答は簡潔に、主語、述語がわかるようにシンプルに書くことが大切です。

診断士試験では難しい回答を求められるケースは少なく、わかりやすく伝えることが大切なのです。

簡潔に書くことについてはこの本が大変参考になりました。

絶版になってしまったようで非常に値上がりしてしまっていますが、僕はこの本のお陰で合格できたといっても過言ではありません。非常に多くの気づきを与えてくれました。

綺麗に書く

字が汚かったり、消しゴムで消した後が残っていたりすると採点する方も読む気がなくなります。なるべく綺麗な字で、消しゴムもなるべく使わずに書きましょう。

試験当日のスケジュールをしっかりと決めておく

これは試験の本質とは少しづれますが、試験当日は100%試験に集中するために、試験以外のことに頭を使うことを極力無くすことが大切です。

例えば当日着る服とか、何分の電車に乗るとか、どこでお昼を食べるとか、そういった小さなか判断が脳を疲労させますので、事前にできる準備は全て決めておき、頭を使うことは極力減らしておきましょう。

それぐらい二次試験は体力、知力を使います。

なんだか長くなってしまったので、今回はこれでいったん終わりにしたいと思います。
診断士試験、特に二次試験は本当に奥が深く、難しく、そして面白い試験です。
最後まで手を抜かず、あきらめなかったら必ず合格できる試験です。

皆さんの勉強に少しでも参考になれば幸いです。