警察庁 詐欺サイト

警察庁そっくりの詐欺サイトにご注意

ちょっと前にトレンドマイクロのブログにこんな記事が載っていました。

警察を偽装したネット詐欺を国内で新たに確認

これはアダルトサイトなどを閲覧した際などに警察庁の画面にそっくりな画面が表示され、「幼児猥褻」「動物虐待」の内容を含むコンテンツを視聴したとして、「違反金」を請求するというものです。

警察を装い罰金を請求するという、利用者の心理的不安につけ込んだ非常に悪質なネット詐欺ですが、今回の事象について2点ほど特徴的な所があったので被害に遭わないよう特徴を整理してみました。



目次

特徴その1 本物の警察庁のサイトと区別がつかない

上にも書いた通り、利用者の心理的な不安につけ込んだという部分もありますが、警察庁のサイトそっくりに似せた画面で、パッと見ただけでは本物サイトとわからないような巧妙で、URL表示も実際の警察庁のURLになっており、普通の人では偽サイトだとわからないところが怖いところです。

トレンドマイクロによると、ブラウザのタグや右上の閉じるや縮小ボタンも偽装されてしまう手の込んだものなので、この画面に遭遇した人は本物サイトと思い込んでしまう恐れがあります。

トレンドマイクロ 警察庁 詐欺画面

画像出典:トレンドマイクロセキュリティブログ

しかしこのように本物そっくりのサイトですが、偽物と区別するポイントとしてはブラウザの中に全画面表示させているという点です。

この詐欺手法では基本的にブラウザの全画面表示で表示させられるので気づきにくいのですが、ブラウザの全画面表示を解除すると上の図のようになります。

上の図を見ると、ブラウザの中に表示されている画面は本物そっくりですが、その周りを見るとブラウザの中にブラウザが表示されていることがわかります。

ということから、このような警察庁から警告を受けたら、全画面表示になっていないか確認し、全画面表示の場合は全画面表示を解除してブラウザの表示を見て、本物か詐欺サイトか見分けるといった確認をしていきます。

特徴その2 支払いがiTunesカード

警察庁そっくりのサイトなのに脇が甘いと感じさせるのが、支払いがiTunesカードというところ。LINEの乗っ取り詐欺の際もiTunesカードで支払いをさせる事件がありましたが、あれと一緒ですね。

冷静に考えると警察庁が罰金をiTunesカードで支払わせるわけがないのですが、あまりにそっくりで冷静さを失った人は思わず支払ってしまう可能性があります。

警察庁が罰金をiTunesカードで支払わせることは無いので、もしこのような画面があれば偽装サイトなので、画面を閉じてしまいましょう。



まとめ

警察などの法の権威を利用するという詐欺の王道とも言える手法の今回の詐欺サイト。脆弱性を攻撃するようなテクニカルな攻撃とは違いますが、この手の詐欺サイトは手を変え品を変え様々な形で騙してくるので注意が必要です。

少しでも違和感を感じたら、一旦一呼吸置いてじっくりと考える習慣を付けておきましょう。もし支払いをしてしまったらそれこそ本物の警察庁に届け出、相談しましょう。

警察庁 インターネット 安全・安心相談
https://www.npa.go.jp/cybersafety/

※具体的な相談は最寄りの都道府県警察の窓口で行います。