いよいよ明日にはWindows10のリリースが開始されます。Windows10でこれまでのソフトウェア戦略から大きな方向転換を行うMicrosoftですが、今回はWindows10リリース前夜にMicrosoftが考える未来のデバイスについて書いてみることにします。
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2015年3月にMicrosoftはProductivity Future Visionという一本の動画をYouTubeにアップしています。これはMicrosoftが今後5~10年後にどんな世界になっているかを想像して作ったイメージムービーですが、このムービーの中に今後Microsoftが目指すデバイス、ソフトウェアの姿が見えてきます。今回はこのムービーの中に出てくる特徴的なデバイスについて説明したいと思います。
目次
まずは動画をご覧ください。
動画の中にはそれは無理ちゃうの?とツッコミを入れたくなるようなデバイスも登場しますが、絶対実現しないとは言えないようなデバイスがこれでもかと登場します。気になったデバイス類をざっと紹介していきます。
Hololensの進化系と思われるVRカメラ
水中カメラ上から見ると仮想のデバイスが表示され、それを操作することでデータの採取が可能となるようです。
写真から3Dデータを起こしてプリント
データ転送もジェスチャーで
先生の手元の端末から画像を選択し、子どもたちの机の上のタブレットに投げるようなジェスチャーを行うと子どもたちの机の単タブレットに画像が移動し、表示されます。
薄型で紙のような素材のタブレット端末
折り畳みができる紙のような素材の薄いタブレット端末。この端末だけでスカイプのようなTV会議もできます。
壁をモニターにしてデータ操作
壁に映し出されたデータをタッチしながら操作し、画面を次々と切り替えていきます。
気になるデータがあれば、壁から手元のタブレットにたぐり寄せるようなジェスチャーでデータを転送します。そして手元のタブレットでじっくりとデータの検証を行います。
形を変える認証機能付きブレスレット
アクセサリーの2つのブレスレットが一つに結合しメッセージを受信するブレスレット型のデバイスに変形します。このブレスレット腕を回転させたり、人差し指と親指をタッチすることで画面を切り替えることができます。
近くのコワーキングスペースの場所を地図で教えてくれます。
予約しておいたコワーキングスペースの入退室にもこのブレスレット型デバイスを使います。
巨大なワークスペースタブレット
巨大な作業スペース。80インチぐらいあるのでしょうか。フレームレスのディスプレイの様になっていますが、タッチ操作やペン操作が可能なデバイスとなっています。
壁に映るコミュニケーション機能付きTV
壁に遠隔地にいる人をTV中継のような形で映し出すことができ、話をしたりコミュニケーションが取れます。さらには足の悪い人が足の稼働範囲を伝えるのに、デジタル画像と融合した表示をすることもできます。
遠隔地でもリアルなコミュニケーションができるツール
黒板のようなデジタルツール上に様々なデータを表示させながら、遠隔地にいる会議参加者があたかもそこにいるように表示され、データや画像を操作しながら会議を進めることができるツールです。
メガネ無しで3D表示するツール
3Dメガネ無しで3Dを表示するデバイス。
などなどお腹一杯なぐらい次々と目新しいデバイスが登場します。この動画を何度か見るうちにMicrosoftが考えるデバイスの将来像が見えてきました。
1.インターフェースは指とペン
入力、操作系のインターフェースはほとんどが指によるタッチ、もしくはペンによる入力でした。現在はタブレットやスマートフォンなどが溢れていますが、インプットはキーボードを使う人がまだまだ多いと思いますが、将来的にはキーボードを使ったインターフェースは廃れていくと考えているようです。
2.メガネ無しで3Dを再現する
様々なシーンでメガネを掛けないで3Dの画像を平面の端末上で見せています。このことからも将来的には3Dメガネを掛けずに3D映像を見せることが可能となる日が来ることを予測しています。すでに裸眼で3D映像を見せる技術はあるようなので、それが一般にも普及する日も近いようです。
3.VRの中でデバイスの操作も可能となる
冒頭の水中カメラのシーンでHololensのようなVRカメラでVR上のデバイスを操作してデータを転送するシーンがあります(うまく言葉で伝えられなくてすみません)。VRが登場するのはこのシーンや老人が足の具合を伝えるシーンなどがありましたが、このような実際の映像とデジタル上の映像を組み合わせて表示したり、操作したりする機器が今後は増えそうです。
Google Glassは失敗に終わりましたが、MicrosoftはHololensをリリースすることからも将来的にはこの分野の可能性は高いと見ていることがわかります。
このように見ているだけでもワクワクするような世界がやってくる日もそう遠くないのかな、と思う一方で進化の早い世の中から取り残されないよう最新情報をキャッチアップし続けなくては、という危機感も感じたのでした。