TEDプレゼンに学ぶ、プレゼンを聴かせるテクニック

皆さんはプレゼンテーション(以下プレゼン)を行う機会は多いでしょうか?営業の方は日々行われていると思いますが、最近ではどんな職種、ポジションにおいてもプレゼンを行うことが求められる機会が多いように感じます。そこでは今回はプレゼンを聴かせるテクニックについてご紹介します。

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目次

プレゼンを構成する3要素

プレゼンに関する書籍「プレゼンテーションのノウハウ、ドゥハウ」という書籍にはプレゼンテーションを構成する3つの要素について書かれています。

プレゼンテーションのノウハウ・ドゥハウ

  • プレゼンス(話す人の存在感)
  • シナリオスキル(論理的な内容)
  • デリバリースキル(相手に伝える技術)

今日はプレゼンを聴かせるテクニックということで、プレゼンス、シナリオスキルは置いておいて、デリバリースキルについて書いてみます。

TEDのプレゼンに学ぶ、プレゼンのテクニック

様々な分野における第一人者が素晴らしいお話を聞かせてくれるTED。短い時間で人々を魅了する話を聴かせるプレゼンの教科書のようなイベントですが、この中で先日面白いプレゼンを見つけました。

ウィル・スティーブンさんの「頭が良さそうにTED風プレゼンをする方法」というものです。

このプレゼンでは、頭良さそうにというよりは相手を話に引き込むためのテクニックが沢山説明されていますので、ここではプレゼンの流れに関するテクニックと、効果的な演出に関するテクニックの2つに分けてご紹介します。

1.プレゼンの流れに関するテクニック

  • 登場したら聴衆に話しかける
  • 緊張をほぐすような、恥ずかしいような個人的なエピソードを話す
  • 話を戻して本題について事象を一般化した話をする
  • 何かを主張し、論理を展開し、人生を変えるようなヒントを与える
  • 難しいキーワードを次々と話、議論が盛り上がっているように見せる
  • 一旦クールダウンし、雰囲気を変える
  • 新たな展開を少し話をする。
  • 最後は視聴者への問いかけで終わる。

プレゼンの流れに応じて、話す内容や雰囲気を変えていくことで、次にどんな展開があるんだろうと聴衆を飽きさぜずにグイグイと引き込んで行きます。

プレゼンでは伝えたいことが一杯で、流れまで意識が行かないことが多いですが、このように聴衆の意識の変化まで考慮してプレゼンの流れを組むことが重要であることを示唆しています。

2.効果的な演出に関するテクニック

  • 大きな身振り、手振り
  • 甲高い声
  • 有名な人の写真を活用する
  • キーワードを箇条書きにする
  • 数字を羅列する
  • グラフを表示する
  • ワンフレーズと写真を使ったシンプルなスライド
  • 連続する説明の時は、ステージを行ったり来たりする。

効果的な演出は視覚的な要素が多いです。聴衆は話だけでなくビジュアルな部分にも意識が行きますので、その辺を考慮して、話を効果的に聴かせるにはこのような演出が重要となってきます。

数字やグラフにはしっかりと調査・準備をしている印象を与え、事実をより一層際立てさせますし、ステージを行ったり来たりすると話がクライマックスに達しているような印象を与えます。ワンフレーズと写真は印象に残るけど、ここからどんな話をするんだろう?と聴衆の関心を引き付ける効果もあります。

willsteveson

まとめと注意事項

これらのテクニックを駆使するだけで、かなり本格的なプレゼンに見えるようになります。実際にウィル・スティーブンさんはこのテクニックを活用してしゃべっていますが、とても知的に感じさせ、プレゼンの大切なヒントを与えてくれているように見せています。

皆さんも、ぜひこられのテクニックを活用して素晴らしいプレゼンを行って頂きたいと思います。

さて、ここまで説明してきましたが、言わずもがなではありますが、冒頭に説明したようにプレゼンにはデリバリースキル以外にもプレゼンス、シナリオスキルと重要なポイントがあります。これらを総合的に使うことで話す人に影響を与え、行動を促すことができるプレゼンになりますので、デリバリースキル以外のスキルも向上させるようにしなければなりません。

また、今回紹介したテクニックはTEDのような大きなステージで多くの人向けにプレゼンを行うときのデリバリースキルです。商談のように1対1〜数人といった商談のようなシチュエーションでは使えません。使う場所、タイミングも考慮しましょう。