長年勤めた会社から転職する際に気をつけたい3つのこと

実は昨年末、約14年勤めた会社を退職し、1月から新しい職場で働いています。転職した理由は色々あるけれど、もっとIT投資に積極的な会社で働きたいとか、もっとセキュリティに関わる仕事がしたい、等が代表的な所です。

40歳を過ぎての転職活動はなかなか厳しいものがありましたが、何とか自分の求める条件とマッチした会社が見つかり新しい職場で働くことになりました。

とはいえ、長年慣れ親しんだ職場を離れるといのは想像以上に困難を極めるということを身に染みて日々感じています。

そこで今回は自分への振り返りも含めて、長年勤めた会社から転職しようと考えている人に向けて、気を付けるべき点についてまとめてみました。




目次

1.仕事の成果は職場独自の知識と経験に多くを依存している

転職を考えている人の多くは、「自分ならもっと大きな仕事ができる」、と考えています。今いる会社で成果を挙げている人であればなおさらです。

しかし転職して感じるのは、仕事の成果の多くは職場独自の知識と経験に多くを依存していた、ということです。業務遂行の際に適切な判断ができたり、情報を収集が出来ていたのは、職場独自の知識と経験が長いからだけだったんだな、と思うことが多いです。

もちろん職場独自の知識や経験があるだけで成果を挙げられるわけでないので、それらを上手く活用するノウハウやテクニックがあったと思うのですが、ベースとなる情報があるのとないのとは随分と違うものです。

なんとなく転職前から感じていたことでしたが、転職してこの部分は痛感することが多かったので、気を付けておきたい点として残しておきます。

2.会社の名前や肩書は消えてなくなる

大手企業に勤めていた人は顕著なんですが、会社の名前と役職だけで仕事が出来てしまう部分が結構あります。価格交渉やプロジェクト中に問題が発生した際の交渉の時など、特にこの部分が強みを発揮します。

そんな会社の力は転職したら無くなるのはわかっていたものの、いざ転職してみると想像していた以上に会社の力が大きかったというのを痛感しました。

大手企業に長年勤めていた人は要注意ですね。

3.自信と忍耐力が求められる

長年勤めた会社から転職を考えている人は、ある程度の経験を積んだ人だと思うので転職する際も即戦力として期待されて新しい会社へ入社することになると思います。
しかし即戦力として早く結果を出そうと思っても、結果を出すために必要な情報が揃っていません。これまでサポートしてくれいていた上司、後輩もなく、そして懇意にしていた取引先も相手にしてもらえません。頼れるのは自分の知識、経験、能力のみ。つまり自分一人だけ。

このタフな状況下で成果を出していくには、人一倍の自信と成果が出るまでの期間耐えうるだけの忍耐力が要求されます。自信を持って忍耐強く取り組んでいけば、新しい職場で一緒に戦ってくれる仲間も増え、成果を出しやすくなってきます。

なので自分をどれだけ信じれるかという自信と、我慢強さ・忍耐力に自信が無い人は転職すべきかどうかを慎重に判断することが大切です。

まとめ

一つの職場にに長くいればいるほどその職場独自の知識や人間関係で仕事が出来てしまうことが多くなります。ですので長年勤めた会社を離れるということは、新しい職場でそれまでの知識が活かせなくなるので想像以上にタフな状況を迎えることになります。

今回はネガティブなことを沢山書きましたが転職時の留意点として参考にして頂ければと思います。

一方で転職はネガティブでタフなことばかりではありません。全く新しい環境で様々なことにチャレンジできるフィールドが広がっています。長年同じ環境が続いて仕事がマンネリ化していた人にとっては刺激が一杯あるということです。新しいことにチャレンジし、日々大きく変化していくことを楽しめるという醍醐味もあります。

仕事は一日の大半の時間を費やすものなので、やりがいがあって、成長できる仕事をしたいものです。決して惰性でやるようなものではありません。

環境が変わることは大変ですが、現状に不満があるのなあら躊躇せず新しいことにチャレンジすべきだと僕は考えます。人生一回きりなので後悔したくないですもんね。