今から13年前のこと。2002年12月に僕は友人と一緒にイギリス旅行に行った。旅の入り口であるヒースロー空港で色々とすったもんだがあったことをすっかり忘れていたが、ふとしたことから思い出すことがあったので、今回はそんなお話を書いてみる。

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ヒースロー空港の入国審査でのトラブル

2002年12月の年末年始の休暇を利用して僕と友人2人の3人でカーディフに住む友人を訪ねに行くことになった。香港経由でイギリスに向かったので、12時間以上のフライトで相当くたびれた状態でようやくヒースロー空港に着いた。

ヒースロー空港の入国審査は厳しいと聞いていたが、まあ大丈夫じゃん、と楽観的に考えていたが、楽器を抱えたアジア人3人組はどうも入国審査官に怪しいと思われたようだ。

その楽器は何に使うのか?
誰に会いに行くのか?
その友人はどこに住んでいるのか?
何日間イギリスに滞在するのか?
宿泊先は?
どうやってカーディフまで行くのか?
職業は何か?

12年前のことなので詳細は覚えていないが、とにかく矢継ぎ早に様々な質問をされた。もともと英語が達者じゃない3人だったため、質問の意図がわからず何度も聞き返しているうちに相手もイライラしてきて、随分と時間がかかった。おそらく20分ぐらいはやり取りしていたと思う。そしてようやく許可がでて入国が出来た。長旅で疲れていた最後でこのやりとりだったのですっかりくたびれてしまった。

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ヒースロー空港のバス停でのトラブル

ようやく開放されて入国出来たのだが、そこからカーディフの友人のところに行くにはバスに乗らなければならないので、まずはカーディフ行きのバスを探しにバス停にいった。

カウンターのおばさんにカーディフ行きのバスはどれ?と聞いたらxx番のバスでチケット代はいくらよ、と言われたのでそこでチケットを買って、xx番のバス停に行ってみた。バスは来ておらず、しばらく待っていたら、言われたバスが来た。そこで乗ろうとしたところ、運転手から「このバスはカーディフなんか行かないよ、カーディフに行くならyy番のバス停に行きな!」と言われてしまったのだ。

仕方なく運転手が言っていたyy番のバス停に言ってみたところ、確かにそこはカーディフ行きのバス停だった。そしてバスが来たので乗ろうとしたところ、「このチケットでは乗れない、サービスカウンターでチケットを買い直してくれ」と言われてしまった。

一体全体どうなってんだ?最初のサービスカウンターのおばさんが間違えたとしか思えない。クタクタになりながらサービスカウンターに行ったところ、例の間違った情報を教えたおばさんがいたので、拙い英語で文句を言ってやった。

そんなの知らないわ、といった感じで無愛想に「チケットをカーディフ行きに交換するには追加でzzzドル必要よ」と言われ、頭にきつつも、もうこれ以上このおばさんに関わりたくないと差額を払ってカーディフ行きのバス停に戻ったのだ。

そしたらなんとカーディフ行きのバスは出てしまっていた。次のバスは1時間後。

3人共クタクタだったが、とりあえず空港に戻りなんか食べて元気を出そうとファーストフードのお店に行ったのだった。
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ヒースローのファーストフード店で聞いたHigh and Dry

疲労困憊の状態で見つけたファーストフード店ではホットドッグとコーヒーを食べたような記憶があるが、僕が一番覚えているのはこのお店で聞いたRadioHeadのHigh and Dryという名曲だ。

RadioHeadはイギリスのロックバンドで、特に僕は初期の3枚のアルバムが大好きだった。言葉もまともに通じない国ですったもんだで振り回されクタクタに疲れた時に、大好きなRadioHeadの名曲であるHigh and Dryを聞いた時の安心感は今でもリアルに思い出すことができる。

疲れていた時にようやく席に座り、ホットドックとコーヒーにありつけホッとした瞬間に流れてきたHigh and Dry。イギリスでイギリスのロックバンドの名曲をこんな状態で聞けるなんてイカしているな、と自虐的な思いに浸りつつこのホットドッグとコーヒーとHigh and Dryを聞き入ったものだ。

Google Play Musicが思い出させてくれた

こんな旅の思い出の一コマをなぜ書いたかというと、つい先日久しぶりにHigh and Dryを聞いたからだ。

Google Play Musicに僕の音楽ライブラリを全部放り込んでからというものの、どこでも好きな音楽を聞けるようになったし、最近聞いてなかった昔のアルバムを掘り起こして聞き返すことが出来るようになったのが何より嬉しいのだ。

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そこでたまたまここ数年聞いていなかったRadioHeadのBendsというアルバムをマイライブラリから引っ張り出してきて聞いてみたら、冬のヒースローのことを思い出したわけだ。

音楽ってハマっていた時代の空気感を色鮮やかに思い出すことができる不思議な魅力があるんだよね。例えば光GENJIの曲を聞くと楽しかった小学校時代の様々なことを思い出すし、JudasuPriestを聞くとヘビメタにハマって少しグレいていた中学生時代を思い出すことができる。音楽はタイムマシンみたいな役割も持っているんだと。

Google Play Musicに僕の音楽ライブラリを全部預けたということは、僕の楽しい記憶の一部がGoogleに保管されたということ。いつでも素敵な思い出を思い出すことができるって本当に凄いことだと思う。