日本の企業ではまだまだWindows7を使っている会社は多いと思います。安定していて使いやすいし、サポートも2020年まであるし、ということで安定稼働を重視する企業ではまだまだWindows7が主役になっています。

とはいえ2020年までサポートがあるからとのんびりもしていられません。既に2世代遅れとなったOSをいつまでも使い続けることは時代の変化にも取り残されますし、何より新しい機能が使えません。

そこで今回はWindows10から採用された新機能のうち、企業利用で特に効果を発揮しそうな機能をご紹介します。Windows10の企業導入の際に参考になればと思います。

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Windows10から追加された新機能の一覧

Windows10は何しろ最後のWindowsなので、今後も新機能が続々と追加されていくと思いますが、現時点での新機能をざっと整理してみました。

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これらの新機能のうち、特に企業利用で効果を発揮しそうな赤字で記載した新機能について説明していきます。

Windows Hello

Windows Helloとは指紋・虹彩・顔での生体情報を使った端末認証の機能です。ID、パスワードによる認証は限界があることから、より強固な生体認証がWindows10からは標準で装備されるようになりました。

生体認証を使うことで本人以外にはロックを解除出来ないため、盗難、紛失時にもデータを盗み取られる確率をグンと下げる効果がありますし、パスワードのようにショルダーハッキングによってパスワード読み取られるといったリスクも回避することができます。

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Enterprise Data Protection(EDP)

EDPはPC内部のデータを企業領域と個人領域に分け、企業領域にあるデータ、アプリを管理するという機能です。具体的には企業領域のデータを暗号化したり、管理者側でデータのリモート削除を行ったり監査ログを取得したり、といったことが可能です。

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うっかりメールで外部に重要なファイルを送信しても暗号化されているため受け取り手は見ることが出来ません。また標的型攻撃を受け、PC内部のデータが盗まれていてもファイルそのものが暗号化されているので持ちだされても、中身を見ることができません。またデータの入った端末を紛失しても、管理者側で遠隔操作でデータの削除を行うことも可能となります。

Device Guard

Device GuardはPC内部で不正なプログラムの動作を防ぐ機能です。企業で定めたプログラムにコード署名を行い、署名のあるプログラムしか動作させないというもので、署名の無いマルウェアや、ウィルスプログラムが実行されることを防ぐことが出来ます。

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ここまでの3つは主にセキュリティ面での機能でした。昨今のベネッセの事件や年金機構の事例からも情報漏えい事件はお客様にも迷惑をかけ、企業の信用も失うことから経営リスクと捉えてどの企業も敏感になっています。

これらの新機能をうまく使うことでセキュリティリスクを軽減できますので、Windows10導入を推進する大きな力となってくれるでしょう。

次にご紹介するのは、これはまでのセキュリティから打って変わって運用担当者が喜ぶ機能です。

Provisioning(プロビジョニング)

PCを企業内に大規模に展開する際に、多くの企業ではマスターイメージというものを作成し、それを各PCにクローニング(コピーを作る)して展開しています。この時にはマスターの作成やクローニングといった手間がかかります。

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この手間を削減するのが新機能のプロビジョニングです。新機能のプロビジョニングは市販のPCに対して実施するだけで企業内で使うための設定、例えばActiveDirectoryのドメインの参加やスタートメニューのカスタマイズ、証明書のインストール、無線の接続プロファイルの設定などを簡易的に実施できてしまいます。使う機能にもよりますが、うまく使えばマスター作成やクローニングの手間を省くことが出来ます

Continuum(コンティニューム)

最後に今度はPCを使う人が喜ぶ新機能としてコンティニュームをご紹介します。コンティニュームとは継続性という意味で、Surfaceの様な2 in 1パソコンでパソコンとして使うときはデスクトップOSの表示になり、キーボードを外してタブレットとして使うときはモバイルOSの表示に自動的に切り替わる機能が話題になりました。

しかしこの機能の本当の凄さはWindows10 mobileで使うときに発揮されます。Windows10 mobileのコンティニューム機能はスマートフォンとして利用するときはモバイルOSでの表示で、モニターとキーボードを接続するとデスクトップ表示に切り替わるというものです。

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image by microsoft

この機能の凄いところは1台のスマートフォン+周辺機器を使うことでモバイルにもデスクトップにも使えることです。ある意味、究極のモバイル端末とも言えます。

営業先にはスマートフォンを持って行きメモを取ったり社内資料を参照し、会社に戻ってきたらモニターとキーボードを繋いで日報を書いたり、資料を作成したりといったことが一台ですべて出来てしまいます。

まとめ

以上5つの新機能をご紹介しましたが、Windows10はMicrosoftがかなり気合を入れてるだけあって、なかなか凄いOSです。セキュリティの強化、企業展開の運用面、そしてモバイルOSのビジネス活用というところで、Windows8.1や7と比べて格段に進歩しています。2020年にバタバタしないよう、今からWindows10の導入準備を検討しましょう。