先日のブログでVAIO Phoneの発表があまりに期待にそぐわないものだったので酷評してみました。
VAIOは自分達がVAIOであることをもっと認識した方がいい。
事前に散々期待を煽った挙句、発表された現物が期待から大きく外れていた為、炎上してしまったVAIO Phoneですが、興奮が収まり冷静に考えるとそれほど悪くないのではないのかも、という気分になってきました。
そこで今回は敢えて言うならですが、VAIO Phoneの良いところを探してみました。
目次
其の1 VAIOロゴ
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まだまだVAIOブランド力は衰えていません。VAIOロゴが燦然と輝くスマホというだけで十分に価値があります。安い筐体にVAIOロゴを付けて2万円高くなっても買う人は買うわけで、それこそブランドの力ってもんですよね。
VAIOロゴは正面の下と背面に1つづつ。控えめな感じですが、黒いボディと相まってなかなかいい味出しています。
其の2 背面ガラス
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Xperiaシリーズがそうですが、背面にガラスを使ったモデルは高級感がありますよね。先日発表されたGalaxy S6も背面がガラスでとても高級感のある外観に仕上がっていました。ガラスは光沢があり、艷やかでスマートフォンの高級感の演出には欠かせない素材になってきています。VAIO Phoneも背面がガラスになっており、近年のトレンドを汲んだものとなっています。
もともとミドルレンジのモデルを想定していたVAIO Phoneなので、廉価モデルをベースにしたにも関わらず、背面ガラスのお陰で高級感溢れる外観となっています。
其の3 素のAndroid5.0搭載
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国産スマホ、キャリアスマホが一部のマニアから嫌がられる理由にキャリア固有の消せないアプリが入っていたり、ベンダーが作りこんだUIの為に、OSアップデートが提供されるまでに時間がかかったり、そもそもアップデートが提供されなかったりすることが挙げられます。
今回VAIO Phoneは驚くほどに素のAndroidです。ほとんど手を入れていないと言って良さそうです(OSレベルでの詳細までレポートされている記事が無いので憶測ですが)。ここまで独自アプリやUIが入っていないのはGoogleのリファレンスモデルであるNEXUSシリーズぐらいのものなので、ある意味貴重なモデルです。恐らくこの状態ではOSのアップデートもほとんど問題なく出来そうなので、最新OSがいち早く提供される可能性もありそうです。
注)現段階ではb-mobileでは最新OSの提供予定は未定と公表しています。
ここがダメ
このように敢えて挙げるならこの3つがVAIO Phoneの良い点かな、と思っています。で、巷ではスペックに対して端末価格が高いと感じている意見が多いですが、通信費込みのプランで考えればそれほど高い感じもしません。じゃ、VAIO Phoneでもいいじゃん、という人もいるはずですが、一番のネックは日本通信の通信網なんじゃないかと思ってます。
使い放題で通信費1,980円/月というのは今風の言葉で言うと”爆安”ですが、どうもb-mobile利用者のレビューや口コミを見ていると安かろう、悪かろうのサービスの様です。代表的なのが「時間帯によってスピードの落差が激しい」「読み込みが始まるとそこそこ速いけど、それまでにエラく待たされる」などなどです。
VAIOは販路に弱みがあるので、今回は日本通信と組んだようですが、国産のSIMフリー専門メーカーというのはまだ無いので、どこのMVNOのSIMでも組み合わせられるASUSのZenfoneの様な立ち位置の商品の企画をすれば良かったのにな、と思わずにはいられません。
さて、いよいよ3月20日から発売が始まったVAIO Phone。SIMフリー端末市場で旋風を巻き起こせるでしょうか?