Microsoftが先日Surface Studioを発表しました。Microsoftが作った初めてのデスクトップスタイルのモデル。AppleのiMac対抗製品とも言えますが、Surface Dialなど目新しい機能も盛り込んだ意欲的な製品でした。
そんなMicrosoftのハードウェア戦略の始まりは初代Surface。発売当初はタブレットと呼ぶには分厚く不格好でキーボードも使いづらく、みんな好意的には受け止めていたものの、評価に困る端末でした。
しかしSurfaceの3代目となるSurface Pro3でガラリとその評価は変わったと言えます。薄く高精度の画面を備え、大容量バッテリーを搭載し、ハイスペックなタブレットへと変貌を遂げたSurface Pro3は各所で絶賛され人気となりました。
僕も仕事でSurface Pro3を使っていますが、多少不満はあるものの素晴らしいデバイスだと感じています。そして続いたSurface Pro4もPro3からのブラッシュアップモデルに過ぎませんが、随所に新モデルならではの改善が行われており、最新のWindowsを体験できる素晴らしい端末に仕上がりました。
Surface Pro3(image by Microsoft)
SurfaceはWindows8登場以降に出現した2 in 1 PCと呼ばれる新ジャンルの旗手とも言える存在になりました。
Surfaceの成功により、近年Surfaceと同じジャンルに進出するメーカーが増えています。2 in 1 PCの中でもデタッチャブル(着脱式)と呼ばれているタイプがそれです。
今回はSurfaceにそっくりな同じ2 in 1 のデタッチャブル式のPCをいくつかピックアップしてみます。
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目次
ASUS Transbook3 T303
ASUSのSurfaceといっても良いぐらい見た目がSurfaceそっくりなモデル。性能もSurfaceに肉薄している。Transbookならではの強みとしては拡張性が挙げられます。
Surfaceは本体にUSBポートを1つ持つのみなので拡張性はあまり高くありません。Transbook3はUSBポート1個に加え、HDMIポート、Thunderboltポートが1つを用意しており、Surfaceに対して拡張性の面では一歩リードしています。また細かい点ではキーボードが本体とセットで販売されているのもありがたいとことです。
ASUS Transbook3 T3030UA(image by ASUS)
HP Elite x2
こちらもHPのSurfaceといえるモデル。ASUSのTransbook3は見た目もまんまSurfaceですが、HPのElite x2はオリジナリティがあります。例えばSurfaceのキックスタンドに相当する部分はパイプ式のデザインになっており、独自のデザインです。
また筐体もエッジ部分をダイヤモンドカット加工するなど個性を際立たせています。キーボードも金属調のパネルを張り付けており、Surfaceの様な安っぽさはありません。また拡張性の面でもUSB-TypeCのポートを持っているのが特徴で、ここから様々なUSB-TypeCに対応したデバイスを繋ぐことが出来ます。
Elite x2の最大の特徴はSIMを挿せることです。通常のWifiモデルだけでなくLTEモデルも用意されており、データ通信用SIMを挿しておけばどこでも起動後即ネットに繋がるので、モビリティは相当高まります。これはElite x2の最大のメリットでしょう。
HP Elite x2 1012G1(image by HP)
DELL XPS12
このモデルもSurfaceへのオマージュが感じられるモデルとなっています。他のモデルと違ってタブレット単体で自立するためのスタンドが用意されていません。付属のFolioキーボードにはキックスタンド相当のスタンドがあります。
DELL XPS12の最大の特徴はIGZO液晶の4Kディスプレイを搭載しているところです。高精細で飛び抜けた画質を有しており、この部分だけでも買う価値のある美しさです。拡張性という面でもUSB Type-Cを2個も搭載しており、拡張性は十分です。
DELL XPS12(image by MicrosotStore)
まとめ
Surfaeが切り開いた2 in 1 デタッチャブル式のパソコンはここに来て様々なモデルが投入されたことで一つのパソコンのジャンルとして定着した感じがあります。
初めてSurface Pro3に触れた時にいちいちキックスタンドを開かないと自立しないので面倒くさい、使いづらいという印象を持ってしまいましたが、慣れればどうってことはありませんでした。またキーボードを外すだけでタブレットになるし、処理速度も速いのでノートパソコンとして使っても問題なく様々なシーンで活用できるデバイスです。
今ではこれが新しいパソコンの形なのかなとも感じています。キーボード慣れ親しんだおじさんにも、ソフトキーボードに慣れている若い人たちにも受け入れられやすい稀有なタイプのモデルなのかな、と思い始めています。
ちなみに僕が使っているASUS T300 chiもSurface Pro3を意識して作られたモデルです。2 in 1 のデタッチャブル式です。T300 chiの特徴としてはキーボードが本格的なものであることや、タブレット側にスタンドがないことなどが挙げられます。僕のT300chiの使い方の9割以上がラップトップ形式で利用しています。
しかしT300 chiを使っていていいな、と思うのは何人かで集まってワークををする時にPCに表示された情報をみんなに見せながらディスカッションをする、なんてシーンでものすごく効果的に使えることです。
ささっとPCでイメージを作って、タブレット部分をガチャっと外して、その場で皆に見せながら確認するというのが容易に出来るし、イメージを共有しやすく認識の違いといったトラブルもかなり減らるからです。
ASUS T300chi
従来のラップトップでも同様のことが出来ますが、タブレット状にして気軽に持ち歩けるというのは想像していた以上の効果を発揮しています。なのでラップトップタイプのパソコンでいいや、と思う人こそ一回手に取って見てもらいたいですね。
今後も2 in 1 デタッチャブルPC市場は様々な機種が投入され、より盛り上がると予想されます。次期Surfaceの話題もちらほらで始めていますのでしばらくはSurface vs 他メーカーの2 in 1 デタッチャブルPCという構図が続くのかなと思います。
Microsoftが新たに構築したこの2in1PC市場の今後の動向に目が離せませんね。