先週は3日間かけて課長研修というのを受けてきました。企業における社員教育は大きくOJTとOff-JTの2つに分類されますが、僕が受けてきたのは典型的なOff-JT。そこで改めてOff-JTを体験して感じたその効果について書いてみたいと思います。
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目次
OJTとOff-JT
企業における社員教育はOJTとOff-JTの2つに分けられます。OJTはOn the job trainingの頭文字を取ったもので、職場で上司や同僚と一緒に仕事を通じて様々な知識や技術を学んでいく教育手法です。
一方でOff-JTは通常の業務を離れて行う教育で、仕事内容にかかわらず求められる知識や経験を補完、強化するために行われます。
このような言葉の意味からもOJTは日常、Off-JTは非日常と切り分けて考えてもらえるとわかりやすいと思います。
Off-JTの感想
今回受けた研修は都内近郊にある研修施設に閉じ込められて、朝8時から夜の9時近くまで様々な課題をチームでこなしていくというもので、肉体的にも精神的にもハードなもので、課長職に求められるマネジメントについてみっちりと学んできました。
このようなハードな内容だったにもかかわらず、参加者は皆楽しそうに前向きに取り組んでいました。僕自身も肉体の疲労感はともかく、とても楽しく充実した3日間だったと感じました。
では、なぜこんなハードなプログラムが楽しかったかというと、
- 普段の仕事の振り返りを行い、新たな気づきを得られたこと
- 普段会わない職種の人たちと沢山話が出来て刺激になったこと
- 新しいことを学び、どのように仕事に活かせるのか?と好奇心をくすぐられたこと
といったところが挙げられます。
Off-JTの効果を最大限に引き出すには?
これらの感想をよーく見てみると、いずれも非日常だからこそ出来ることばかりであることに気づきます。
・普段の仕事の振り返りを行い、新たな気づきを得られる
普段は四六時中手元の仕事に一杯一杯になっていて、仕事の振り返りなんてめったに出来ません。しかし、振り返りを行わないと同じミスを繰り返したり、反省がなくて成長しなかったりしますよね。
だから、普段はなかなか出来ないんだけど、日常の仕事から離れることで仕事の成長には重要な振り返りが出来るようになります。
・普段会わない職種の人たちと沢山話が出来て刺激になる
これもOJTではなかなか出来ないこと。普段は皆同じ環境下で働いているので、どうしても考え方が偏ったり、職場の周りの人の影響を受けてしまいます。
これが日常を離れて普段接する機会のない部門の人や、他の事業所の人と話をすることで自分が知らなかった自社の状況や他部門の状況を知ることが出来ます。
組織が大きくなればなるほど、自分と関係のない部門の情報はなかなか入ってこなくなるので、他部署との交流というのは大きな刺激になります。
・新しいことを学び、どのように仕事に活かせるのか?と好奇心をくすぐられる
仕事の振り返りを行い、他部署の人との交流で刺激を受け、そして新しいことを学ぶ。
今までの仕事を振り返り、足りない部分を補うために他部署の人との交流で聞いた取り組みを自部門に持ち込んでみたり、研修で学んだことを自分の仕事に活かしてみたり、といろんな事が頭に浮かび仕事へのモチベーションが高まりました。
まとめ
このようにOff-JTには様々な効果があることがわかりました。Off-JTの効果を引き出すためには、教育のコンテンツ、講師のファシリテーション、参加メンバーの構成など考慮すべきポイントは多数あります。
その中でもOff-JTの効果を最大限に発揮させるには、まず非日常に身を置くことが基本であり、そしてこれこそがOff-JTの最大のポイントであると言えると改めて感じたのでした。