4月に試験を受けたプロジェクトマネージャー試験(以下PM)の合格発表が先日ありまして、無事に合格していました。PMの試験は今回初挑戦で、時間がほとんど取れない中、何とかやりくりして50時間の勉強で合格することができました。そこで今回は50時間でPMに合格出来た方法をご紹介します。

僕が中小企業診断士やセキュリティスペシャリストを持っていたり、IT関連の仕事をしているということもあり、他の受験生よりも多少のアドバンテージがあったことは間違いないと思いますが、少しでも参考になればと思います。

なお、このやり方は全ての人に適しているワケではありません。このやり方で合格しなくても責任は取れませんのでご了承下さい。

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1.まずは計画を立てよう。

僕は2013年の秋試験でセキュリティスペシャリストに合格してまして、2年間は午前1試験が免除されるということもあって、その免除期間が切れる前に何かしら受けてみようかなと思い立ったことが今回のPM受験のキッカケでした。高度情報処理試験の中でもPMは難易度も人気も高い資格なので合格したらカッコいいかな、ぐらいの軽い気持ちで受験したのでした。

さっそくWEBで受験申込をして、最初に行ったのが計画を立てることでした。この手の資格試験はインプットとアウトプットのバランスが重要なので、次のようなざっくりとした計画を立てました。

2月 テキストを使ってインプット
3月〜試験まで 過去問を使ってアウトプット

めちゃくちゃアバウトですが最初はこれぐらい大雑把でいいんです。

2.インプットをしよう

実務でもプロマネ的な事はしょっちゅうやっているので感覚的、経験的には理解しているものの、やはり試験となると試験で問われる知識をインプットする必要があります。さらに実務で漏れてしまいがちな所を確認するためにも体系的にインプットする必要があります。

そこでインプット用にテキストを用意しました。最初に用意したテキストはセキュリティスペシャリスト試験でも大変お世話になった秀和システムのポケットスタディシリーズ「プロジェクトマネージャ」。このテキストは今回もかなり使いましたが小さくて持ち運びしやすく、スキマ時間を有効に活用出来るのでおススメです。

このテキストの良かった所は各パートごとに午後1の過去問のダイジェストが入っているので、インプットした後、アウトプットもできるし、過去問も知ることができるということで1粒で2度美味しい的な感じなんですね。これを通勤電車の中で1日20分(乗換が多いので実際に勉強できるのはこれぐらい)x5日間x4週間=400分(約7時間)で一冊を終えました。この時点では理解する、しないはそれほど重要でなく、頭に一度入れるのが重要だと言い聞かせ、あまり振り返らずひたすら前に進みます。

2.午前2は過去問の答えを覚えよう

次にアウトプットですが、アウトプットについてはとにかくロジカルに取り組む必要があります。まず最初は午前2対策から。
今回午前1は免除ですが、午前2からは対策を取らなくてはなりません。午前2の対策はひたすら過去問アウトプット。こちらはスマホのアプリを使って仕事の昼休みに勉強してました。

ここでのコツですが、午前2問題は過去問の使い回しが7割〜8割ぐらい出る感じ(統計は取っていなくて僕の感覚です)なので、ひたすら問題と回答を覚えることです。本当はなぜその回答なのかを理解しなくてはなりませんが、時間が無い中ではそんなことは言ってられません。午後1試験を受けるための関門ぐらいの意識でひたすら暗記しました。

こちらは3月ぐらいから平日はほぼ毎日やっていました。一日10分x5日x7週=350分(約6時間)。

ちなみに僕が使ったアプリはこれです。

201504PM3

無料ですが解説が一切ありません。解説を期待する人には全く向きませんが、単に答え合わせをするだけならこれで十分です。よく間違える所に★マークを付けて後から確認することも出来ます。

3.午後1は求められる回答のレベル感を掴もう

次に午後1対策。PMの最大の関門は午後1試験と見ていましたので、ここには注力して時間を掛けました。最初は過去問をいきなり解き始めたのですが、公開されている模範回答がどうも腑に落ちなかった為、もう一冊テキストを購入しました。

追加で購入したのは、翔泳社の「うかる!プロジェクトマネージャ」。この本の良い所は過去問の解説が充実していて、「なぜこの回答になるのか」が非常に詳しく書いてあることです。さらに結局は使い切れなかったのですが過去13年分の解説も付いているということで、午後1試験はこの1冊で十分です。

午後1試験のアウトプットの中で大事な所は、出題者がどんな回答を期待しているかを把握することです。過去問とIPAが公開している模範解答を見比べて、どのレベルの回答を求めているのかを身体で覚えることが重要です。問題を解いた後、模範解答と見比べてどうして間違ったのか?考え方のプロセス上問題が無かったか?などをこのテキストの解説を見ながら復習することで回答の精度(模範解答により近くなる)が随分と上がった感じがしました。

で、この本を使ってですが1章から8章までの8つの分野で1問づつ解きました。1問について問題を解いて復習して、を2時間ぐらい掛けました。ここで使った時間は2時間x8=16時間。

さらに試験の2日前にそれまで解いたことのない過去問を2年分解きましたので2時間x2年分=4時間を使い、午後1対策で計20時間を使いました。

4.午後2は書く前の論文設計に注力しよう

そして最後に午後2。PMの午後2は3,000文字近くの論文なので多くの方はここを最大の関門と捉えているようですが、過去の統計情報を見ると午後2までたどり着いた人の4割は合格しているんですね。つまり特別な事を書く必要はなくて、聞かれたことにしっかりと回答し、みんなが書くような回答を書ければ合格できるんです。つまりそれほど時間をかける必要は無いんです。

午後2対策でやったのは、あらかじめ自分が回答するプロジェクトの概要を決めておくことと、どんな問題が出てもそのプロジェクトをアレンジして回答出来るようにするパターンを用意する訓練をしました。具体的には翔泳社のテキストの1章〜8章に出てくる過去問について、論文設計を行う演習をしました。論文設計とはポケットスタディの本に書いてあったトレーニングで論文の目次と概要を書く訓練です。

論文を全て手書きで書くと時間も体力も使うので、論文を全て書く訓練は直前まで一切せず、論文設計にひたすら注力しました。論文設計だと体力も時間もかけずに数をこなせるので、理にかなった訓練だと思います。

実際に論文を時間を測って全部書いたのは試験直前の金曜日と土曜日の2回だけでした。それでも初めて全部書いた時も腕の筋肉が攣りそうになった以外は特に苦労することなく書けたのものでした。

ここで使った時間は翔泳社のテキストに出ていた8章分の午後2の論文設計1時間x8=8時間と過去門2時間x2年分=4時間の計12時間。

5.まとめと結果報告

ここまで書いたとおりで全部で合計45時間+書籍を探したり勉強方法を模索したりで全部で約50時間を費やしました。

  • インプット 7時間
  • 午前2アウトプット 6時間
  • 午後1アウトプット 20時間
  • 午後2アウトプット 12時間

この通りでインプットは非常に少なく、アウトプットの時間は多いというのがわかります。時間的に余裕があればもう少しインプットの時間を取りたかったのですが、今回は仕事の方で急に入ってきた仕事や、中小企業診断士の活動が並行していくつも動いていて非常にタイトだったので必然的にアウトプット重視になってしまいました。

アウトプットも午後1に重点を置いて、午後2は論文設計までで留め、そして午前2はスマホアプリのみ、と優先順位を明確にして取り組んだのが効率的な学習に繋がったように思います。

最後に成績ですが、こんな感じで午後1は非常に難しくて試験を受けた時の感触では非常に悪かったのですが、蓋を開けてみたら思いのほか点数が良くて驚きました。

201504PM1

201504PM2

僕のやり方で必ず合格出来るとはとても言えませんが、時間がない中で試験に取り組まれる方の参考になれば幸いです。