世の中にはフレームワークという言葉があります。言葉そのもの意味としては枠組み、骨組み、骨格といったものです。フレームワークと一言でいっても様々な種類のものがあります。

例えばシステム開発などで使うフレームワークはアプリケーションフレームワークやソフトウェアフレームワークのことを指すことが多く、開発の効率化や標準化を図るために使われることが多いです。

コンサルタントが使うのがビジネスフレームワークというもので、経営戦略や問題解決の判断に用いる分析ツールです。

ビジネスフレームワークにおいて、これらのツールを使うメリットとして漏れなくダブりなく効率的に分析できることが挙げられます。フレームワーク無しで物事を考えると思考が拡散してしまって漏れやダブりが発生しやすくなりますが、フレームワークを使うことでこのような問題を回避することが出来ます。

今回はそのようなフレームワークの中から似ていて使い分けが難しい4P戦略と4C戦略の違いを見て行きましょう。

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4P戦略とは

マーケティング戦略でよく使われるフレームワークの一つです。マーケティングで使う4つの要素の頭文字を取ったものです。

framework4p

Product(製品)

ターゲットとする顧客が欲しいと思う製品・サービスを開発する。

Promotion(プロモーション)

ターゲットとする顧客に対して、自社の製品・サービスを良く知ってもらうための活動。

Price(価格)

利益を出せる価格設定や割引率の設定などを行う。

Place(流通)

販売店、代理店、ネットなどの販売チャネルをどう使って顧客に製品を提供するかを決定する。

マーケティング戦略を立てる際に、まずターゲットとなる顧客設定を行った上で、この4つの要素を漏れなく検討すること、4つの要素に矛盾が生じないように戦略を立てることが必要になります。

4C戦略とは

4C戦略もマーケティング戦略で最近よく使われるようになったフレームワークの一つです。4P戦略と4C戦略の違いは、その視点の違いと言えます。4P戦略は販売側の視点で考えられたもので、4C戦略は顧客側の視点で考えられたものとなります。

framework4c

Customer Value(顧客価値)

製品・サービスが顧客にどんな価値を感じてくれるか、を検討する。

Communication(コミュニケーション)

企業のメッセージが顧客に届いているか、顧客の声がきちんと反映されているか、の企業と顧客の関係を検討する。

Customer Cost(顧客コスト)

顧客がその製品を入手するためにかかるコストや、顧客がその製品・サービスにいくらまで支払える価値を感じてもらえるか、を検討する。

Convenience(利便性)

対象とする顧客が製品・サービスを入手しやすいか、を検討する。

4P戦略と4C戦略は表裏一体のフレームワーク

このように4Pと4Cは着眼点が企業視点か、顧客視点かの違い以外は大きな差はありません。それぞれの対応状況は以下のようになります。

framework4pto4c

状況に応じて使い分けよう

近年は顧客志向の考え方が普及してきていますので、4Pより4Cのフレームワークが使われることが多いように感じます。ただし、あくまでも分析のためのツールなので状況に応じて使い分けましょう。

例えば製品戦略会議の場では顧客視点で分析した4C戦略の方が適していますし、コンサルタントとして企業のマーケーティング戦略を分析するような状況では4P戦略の方が適しているケースが多いと思います。

このように状況に応じた使い分けをすることで、最適な分析結果を導いたり、戦略立案ができるようになります。